健康食品やサプリメント、健康機器、オーガニック商材など健康産業を支える商材が一堂に会するビジネスマッチングショー「健康博覧会2015」が3月11日開幕する。安倍政権が掲げる成長戦略を追い風に、活況が期待される健康寿命延伸産業。新制度を目前に控え、注目が集まる機能性情報の提供をはじめ、健康機器など、国内外から約600社の有力企業が集結する。4年連続で拡大を続ける同展示会は、会場は5つの大きなテーマゾーンを設け、最新の商材やサービスを発信する。ハラル関連や、話題のココナッツオイル、米国で流行するスーパーフード、最新健康機器が目白押しで、目の離せない3日間になりそうだ。来場事前申込やセミナー予約が殺到しており、早くも熱気を帯びている。
■昨年を上回る規模で開催 600社の健康商材が一堂に
今年で33回目の開催を迎える「健康博覧会2015」が3 月11日開幕する。健康寿命延伸をテーマに、国内最大級の展示会として開催される。過去4 年拡大を続ける同展示会。今年は国内外から約600社の企業が東京ビッグサイトに集結する。
会場は5 つのテーマゾーンに分かれて、約4 万人の来場者を迎える。ゾーンスペース最大となる「健康食品・サプリメント展」は、サプリメントや健康茶などの機能性飲料はじめ、一般食品形態の機能性食品(おいしい健康)、受託加工、容器・パッケージ、OEM製品などの企業が一堂に会する。最大の関心は、4 月よりスタートする機能性表示制度に関連した出展だ。新制度のスタートを目前に控え、原料メーカーや受託企業も意欲をみせる。アスタキサンチンを供給する富士化学工業、脳機能改善素材を扱う三和酒類、核酸原料やタモギセラミドを供給するエル・エスコーポレーションなどが自社素材の機能性情報を提供する。受託企業では、アピ、三協、三生医薬、森川健康堂などが出展。新制度のサポートも含めたサービスをアピールする予定。
年々ゾーンが拡大している「オーガニック&ナチュラル・プロダクツ展」では、米国で大ブレイクをみせる話題のスーパーフードや、国内で品切れ続出のココナッツオイルなど、トレンドを押さえた商材が集結する。アサイー市場をけん引するフルッタフルッタ、スピルリナを供給するDICライフテック、ココナッツオイルブームの火付け役ブラウンシュガーファーストやココウェルが出展。特にココナッツを取り扱うメーカーは10社以上が集結する。
このほか、「健康機器展」、「フィットネス&スポーツ展」、「ビューティ&アンチエイジング展」ゾーンでも、健康寿命延伸のカギを握る商材がずらりと揃い、活気に満ちた商談が繰り広げられそうだ。なかでも、会場全体で注目を集めるのが水素関連商材。2014年の水素商材の市場規模は、前年比2 割増の推計約240億円と伸長しており、水素ブームの到来を予感させる。展示会には過去最大となる40社以上が出展。電解水素水整水器最大手の日本トリムや、国産水素水サーバーを展開するドクターズチョイス、アルミパウチ入り水素水のOEM供給を行うTEDなど、バラエティ豊かな企業が揃い、会場を席巻する。
■関心高まる機能性表示制度など見逃せないセミナー多数
健康産業界最大の注目ともいえるのが4月よりスタートする機能性表示制度。展示会では、最新情報を盛り込んだセミナーも充実する。大阪大学大学院教授の森下竜一氏が「機能性表示食品制度の展望と課題」と題し、機能性表示制度ガイドラインを元に今後の展望を語る。さらに、会期中に開催される日本健康科学学会主催の「健康フォーラム」では、“エビデンス編”と“安全性・品質管理編”に大別し、計6 本のセミナーを実施する。企業が最も関心を寄せるシステマティックレビューの活用、医薬品の相互作用の評価など具体的なポイントに絞って解説する。
また今年の「みどころ企画」に合わせたセミナーも充実。近年話題の“温活”をキーワードに、鶴見クリニック院長・鶴見隆史氏による「医師が教える最新アンチエイジング法~酵素+温熱活用術~」、中高年女性の悩みにスポットを当てた、ボナディアクリニック院長・金子章子氏による「髪のアンチエイジング最前線」をはじめ、米国で大人気の「スーパーフード」の最前線のビジネス情報や美容・スポーツ業界、医療分野での活用について専門家が講演を行なう。さらに、年々拡大を続けるオーガニックをテーマにしたセミナーでは、テレビなどメディアでもお馴染みの(一社)日本アンチエイジングフード協会理事長の白澤卓二氏が登壇。予防医療におけるオーガニック食品の提案をテーマに講演する。このほか、「売れるネット広告」「リピート率93%~圧倒的支持を得るジム・サロンのつくり方」「売れるお店のつくり方」など、物販サポートセミナー、東南アジア市場への登竜門・ハラル認証に関する最新情報など、聞き逃すことのできないセミナーが目白押しとなっている。申し込みは、W E B サイトから手続き可能(http://www.this.ne.jp/)。