連載

天然原材料で飲酒による悪影響を軽減する「レナジー(Renergy)」

地域の美と健康が動き出した【第60回】(岩手県)

レナジー(Renergy)

(有)川原商会は、1949年にラムネ・サイダー等の清涼飲料水製造業としてスタート、その後果実ジュース製造などを行い、りんごジュースは10年連続でモンドセレクション金賞を受賞しました。1994年にはスポーツサプリメント「ベスパ」シリーズを開発し、国内外のトップアスリート向けに販売を行っています。

2013年に岩手県産りんごを主原料にした低GI甘味料(食後血糖値の変動が少ない)「WASPスポーツピューレ」や「アップルハニー」を開発、2019年には飲酒対策飲料「レナジー(Renergy)」を開発し、いずれも、中小機構の支援により国の「地域産業資源活用支援事業」の計画認定を受けています。

このうち「レナジー(Renergy)」は、スズメバチエキスが肝機能を高めるという働きに着目し、二日酔いなど飲酒による悪影響を軽減することを狙った意欲的な商品です。スズメバチエキスに含まれるアミノ酸類が肝臓の働きを助け、飲酒による悪影響を軽減することが様々な研究結果から明らかになっています。

飲酒後に本サプリメントを摂取することにより、体調を良好に保つことが期待でき、過度の飲酒による健康への悪影響を軽減することを狙った商品です。

川原康範 社長

原材料には、はちみつ、スズメバチ抽出液、生ローヤルゼリー、プロポリス、ビタミンC、クエン酸のみを使っており、化学的に合成されたアミノ酸や合成甘味料を使用していないことも大きな特徴です。

社長の川原康範氏は、スキー競技で活躍したスポーツマンで、合成化学薬品に頼らず人に良い影響をもたらす食の可能性を追求する「バリアフリーフード」の理念に基づいた商品開発を行っています。同社では県内に数台しかない高性能放射能測定器を導入して、製品の全量検査も実施しています。また本社の外壁にはソーラーパネルを設置し、CO2削減にも取り組んでいるなど、地球環境に配慮した企業活動を積極的に行っています。

(独)中小機構東北本部 シニアアドバイザー

青沼 泰彦

中小企業診断士・ITコーディネーター。主に東北地方の中小企業の経営戦略策定,ICT活用,新事業展開,商店街活動や地域づくりなど様々な支援に取り組む。

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