地域の美と健康が動き出した【第32回】(静岡県)
キクイモは食物繊維である「イヌリン」を豊富に含み整腸作用/便通改善/脂質代謝改善など様々な効果の期待できる機能性食品として認知度が高まっています。
「イヌリン」は、血糖値の上昇を抑え、体内に吸収される脂肪量を減らし、消化の際には一部がビフィズス菌/乳酸菌等の善玉菌の餌となり腸内環境を整えるフルクトオリゴ糖に変化するといわれています。
ご紹介する株式会社SHOUJIは肥沃な土地に恵まれた箱根西麓に広がる函南(かんなみ)台地で広域な圃場を確保し、自社及び契約栽培で年間約20トンのキクイモを生産・加工しています。
当社のキクイモの栄養成分の特長は、イヌリンの含有量にあり、一般的なキクイモの1.5倍の含有量を誇ります。広域な圃場とキクイモ本来の生命力を活かし、一度収穫した畑を2年間休ませて畑の地力を回復させる3年ローテーションの栽培を徹底することで日本有数の質・量を誇るキクイモを生産しています。
高品質のキクイモを利用して作られるチップスや飲料等の加工品は、腸内環境トラブルを抱えている方、ダイエットに取り組む方にメリットが大きい商品であると考えています。
中でも当社の代表的な商品である「きくいもタブレット(36g、180粒入り、希望小売価格 2,800円(税抜)」はきくいも粉末をタブレット状にしたもので携帯に便利でいつでも摂取できるということで中高年層の方を中心に20~30代の若い世代の方にも人気の商品となっています。
健康志向食品の国内市場は1兆5千億円程度と見込まれており、今後、一層の伸長が期待される市場となっています。当社商品は高品質スーパー、生協、ドラッグストアを中心に配荷が拡大しています。
当社は「お宅の商品でなければダメなのよ」というお客様の声を励みに良質な商品づくりに日々取組んでいます。
(独)中小機構関東本部 新事業創出チーフアドバイザー
瀧下広明
食品会社で経営企画/商品企画に携わり、マーケティングを中心に中小企業支援を行っている。