地域の美と健康が動き出した【第21回】(沖縄県)
アジアの、そして世界のリゾート地としてブランドを確立しつつある沖縄。インバウンド(外国人観光客)が伸びる中、海外の名だたるリゾートを知るお客様も増えており、今沖縄には、リゾートとしてのクオリティーの高さが求められています。
私共、中小機構沖縄事務所が支援するベナスタス株式会社は、その最先端をいく企業です。一般のお客様やリゾートホテル・スパなどに向けた、天然素材の原料にこだわった石鹸やバスソルト、ホテルアメニティを手がける同社は、上質な食用オイルや亜熱帯性気候で育まれた沖縄ハーブなど素材にこだわり、ヨーロッパ伝統の非加熱製法(コールド製法)にて熟成させて作るハイクオリティーな石鹸から創業し、すでに多くのお客様の支持を得ています。
そんな同社が5 年ほど前に立ち上げたのが、沖縄発のリゾートライフを提案するブランド「yukui」(ユクイ=沖縄の言葉で「ゆったりと過ごす」の意)です。
沖縄のハーブや、世界中から厳選した天然素材から作られる製品により、沖縄の自然や空気に包まれるような心地よいリゾートライフを提供します。その中心となる製品がナチュラルなバスソルト。沖縄の美しい海から作られる海塩に、天然由来の色味や香りにてブレンドしたバスソルトは、人にも環境にも優しい商品。沖縄の自然に包まれるバスタイムで五感を解き放ちリゾートライフを満喫していただく。それと同時に沖縄のきれいな海への循環につなげる、サステナブル(持続可能)な製品として開発されました。
世界的な高級リゾートホテルの進出が相次ぐ沖縄。これまでグローバルな化粧品ブランドのアメニティを採用してきたホテルから、「yukui」が指名され採用に至る機会も増えてきました。本物の贅沢を提供するリゾートアメニティだからこそ、サステナブルという新しい価値が認められています。今後の潮流になるのではないでしょうか。(ベナスタス㈱ https://venustus.co.jp/)
(独)中小機構 沖縄事務所チーフアドバイザー 並木 万希
食品系ナショナル/外資系ブランドにてマーケティングに従事し、沖縄移住後10年余、中小企業のハンズオン支援に携わる。沖縄の珠玉の商品や取り組みを広く紹介・応援することに努めています。