地域の美と健康が動き出した【第16回】(東京都)
近年、女性に大人気のタイ料理、トムヤムクンヌードル、ベトナム料理のフォー。これらに使用されている米粉麺は、タイやベトナムなどから輸入された「乾麺」を使用するのが一般的ですが、乾麺だと現地のような「もちもち」や「つるつる」した食感を生み出しにくいのが現状です。 そこで、首都圏、大阪、名古屋、福岡などにタイ料理24 店を含む48 店のレストランを展開する㈱ミールワークス系列の生米麺製造・販売会社「㈱ミールワークスフーズ」は、現地の味に可能な限り近づけるため、米粉麺の原材料である米の稲作から麺の加工まで一貫した生産管理を実現し、国産生米麺「タイ式クイッティオ(ベトナムであればフォー)」を完成させました。
クイッティオは、高アミロースのインディカ種と同等な成分を有する新潟県産の「越のかおり」を使用し、アジア式製法と併せ「もちもち」と「つるつる」の食感を実現し、国内でも珍しく大量生産を可能とした商品です。海外へ行かずとも現地の味を日本で堪能できるとお客様からは「美味しい!」、「持って帰りたい!」と大人気で、生産が間に合わない状況になっており、更なる増産が急務となっています。
現在は、直営レストラン他10 グループの飲食店での提供がメインとなっていますが、タイ料理やベトナム料理のレストランや自宅でも作りたいという個人のお客さまからの声が多いため、小売店販売用の個食製品や惣菜などを含め、生産量を更に増やしていく予定です。(㈱ミールワークスフーズの鵜澤部長)
国産生米麺を全国で目にする日も遠くないのかもしれません。
(独)中小機構 関東 地域活性化支援チーフアドバイザー 花畑 裕香
衣料・雑貨のライセンスブランドに従事後、独立。主に食品と衣料・雑貨の商品企画から販売戦略支援を行っている。