連載

Made in Japanの新しい薔薇水

地域の美と健康が動き出した【第12回】(静岡県)

静岡県のバラは全国で2 番目の栽培実績がある、県の主要農産物のひとつです。今回紹介する「baraio」シリーズは、㈱コーヨー化成の3 本目の柱事業とすべく取組みを開始した「化粧品事業」での開発商品です。
当シリーズは、生花にならないバラ・摘花したバラの花弁から採取したローズウォーター(バラ抽出エキス)を使用したバラ化粧品です。癒し効果のある香気成分(ティーローズエレメント)を多く含むバラを栽培するための肥料の工夫や、富士の伏流水を利用したバラエキスの抽出等、畑から製品化に至るまで静岡の力を結集し誕生したブランドです。
「baraio」シリーズの最大の特長は主原料の「ハイブリッドローズ花水」です。一般的なローズウォーターは「水」に「バラの香料」を添加したものですが、「baraio」の主要原料はバラの花から抽出したローズウォーターで、バラの花が持つ「癒し成分」等が含まれていることが最大の特長です。また、香りを長時間保たせる効果を持つセルロースナノファイバー(CNF) を含むことも特徴となっています。
「baraio」には、ローズフレグランスジェル(ローズの香りと癒し効果をまとったジェルタイプ美容液)/ ローズボディ& ハンドクリーム(角質層まで潤いを届け、肌表面にはさらりしたマット感とローズの香り)/ ローズスキンウォーター(純度99.9%国産ローズ水使用、潤いと癒し効果を肌に直接届けるミストタイプ)の3 つの商品ラインアップがあります。
それぞれのラインアップには香りによりさらに3タイプのアイテムを用意しており、【No.3[柔和]ふるまいや物腰がやわらかい、落ちつきのある美しさ】 【No.7[謙虚]素直で気どりのない、慎ましさのなかにある美しさ】【No.76[不屈]しずかな勇気と屈しない強さを心の内に湛えた美しさ】 を表現しています。「baraio」の最終目標は、香り文化の王国であるフランスにおいてブランド化を実現することです。この目標に向かって静岡のバラ農家のみなさんと一緒に日々研鑽を続けています。

(独)中小機構 関東 地域活性化支援チーフアドバイザー 瀧下 広明

食品会社で経営企画/商品企画に携わる。2015年独立、事業戦略立案/マーケティング支援を専門に中小企業の支援を行っている。

 

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