連載

淡路島から香りとともに心にゆとりを 五感を癒す新しいリフレッシュ習慣『Ku』

地域の美と健康が動き出した【第88回】(兵庫県)

香るオブジェとして壁につけたり

現代社会において、多くの人が情報過多による脳の疲労を感じています。その結果、私たちの五感は次第に鈍ってしまうことが多いとされています。脳を健やかに保つためには、意識的に五感を刺激してリフレッシュすることが重要です。特に「視覚」と「嗅覚」は、日常生活の中でも比較的簡単に刺激を与えることができ、リフレッシュ効果が高いとされています。
癒しの方法として、香りに注目が集まっています。西洋では「アロマ」が、東洋では「お香」が古くから親しまれてきました。「お香」の特徴は、香りを楽しむために火をつけるという行為が必要であることです。火を灯すことで香りが空気中に広がり、漂う煙が視覚的な癒し効果をもたらします。また、お香は香りを楽しむだけでなく、時間の流れや空間の雰囲気を演出する道具としても役立ちます。このように、香りとともにリラックスする時間を持つことで、疲れた心身をリフレッシュすることができます。

葉っぱをちぎっても香ります

今回紹介する「Ku」は、和紙香(わしこう)と呼ばれる特別なお香です。この和紙香は、火をつけなくても自然に香りを放つというユニークな特徴を持っています。壁に飾ることで空間に柔らかな香りが漂い、視覚と嗅覚の両方に癒しを提供します。また、手紙に添えることで、香りとともに気持ちを届けることもできます。焚いたときには、ゆっくりと漂う香りを楽しむことができ、心を落ち着けるひとときを提供してくれます。

「Ku」は全8種類のラインアップ

和紙香は、完成したお線香を石臼で挽いて粉状にし、和紙原料とともに水に溶かし漉き取って作られています。製造段階から時間と手間をかけて丁寧に作られた和紙香は、香りを楽しむだけでなく、手作りの温もりを感じることもできます。この「Ku」は、日本一の線香の産地である淡路島から届けられ、お香と和紙が出会うことで、私たちの日常に寄り添う新しい香りの形を提案しています。

忙しい毎日だからこそ、香りを取り入れて五感をリフレッシュし、心と体を癒す時間を大切にしてみませんか。

「Ku」問い合わせ先:「TRUNK DESIGN(トランクデザイン)」 https://ku.trunkdesign-web.com

中小機構 中小企業アドバイザー(経営支援) 藤野秀敏

(株)西武百貨店、ロフトを経て神戸市役所経済観光局勤務。流通業と行政で培った「地域の優れた逸品」を見つけ、市場に紹介することを得意とする。

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