1月24日(水)、25日(木)の両日、東京ビッグサイトにおいて「メディケアフーズ展(ケアショー・ジャパン)」が開催された。三栄源エフ・エフ・アイは本展示会にて「減塩」と「糖質制限」についてのトータル提案を行った。減塩や糖質制限を考える際には単に塩分や糖質を減らすだけでなくおいしさを損なわない製品づくりが大事であるとし、食品添加物の機能を説明しながら、おいしい食品づくりに役立つ製品と利用方法を紹介した。
●糖質制限には高甘味度甘味料-カロリーダウンだけでなく、多機能性を紹介
・スクラロース 砂糖の代わりに甘味度が砂糖の600倍のスクラロースを用いることで、糖質とカロリーを低下できるのはもちろん、スクラロースの持つマスキング、べたつき防止、褐変抑制効果や、原料保管スペースの小量化、コストダウンなども可能となり、製品設計の際に問題となりがちな点を解決しやすくなる。
・サンナチュレ®(ラカンカ抽出物製剤) 羅漢果果実由来の甘味料で、甘味度は砂糖の300倍だが、砂糖に近いコクのある風味を有するため、砂糖の甘味が好きな傾向にある高齢者用の製品には適していると提案。満足感のある糖質制限食品ができる。
●減塩は、塩分を減らすだけでなく塩味増強やマスキングなどトータル提案
減塩製品には、
「ソルトエンハンサー®」(香辛料抽出物)-塩味アップ
「スイートアップ®」(アドバンテーム製剤)-塩味アップと塩化カリウムの不快な後味のマスキング
「サンライク®減塩ベース」(調味料)-旨味を加えておいしさを増強
の3つを提案し、塩化カリウムとこれらの製品の組み合わせる「減塩システム」で、減塩とおいしさの両立を目指す。
●製品づくりのサポート素材
・減塩や砂糖を控えた場合の日持ち問題には、日持向上剤製剤「アートフレッシュ®No.101」を提案。少ない添加量で高い静菌効果が期待でき、製品の風味への影響も少ない。
・増粘多糖類であるウェランガムを用いることで、調理食品の経時変化を抑制し、見た目の良さも長く保つことができる。見た目もおいしさの一要素であり、高齢者向け食品だけでなく、一般の食品にも幅広く応用できる。
※メディケアフーズ展は高齢者食・介護食の専門展示会であり、業務用・市販用の食品、配食サービス、高齢者食・介護食を開発するために必要な素材や技術などを一堂に集めた展示会です。