ニーズに向き合い、変わる百貨店
東京都新宿区 ルミネ新宿2内 イセタン ミラー
三越伊勢丹は3月6日、コスメセレクトショップ「イセタン ミラー」をルミネ新宿2にオープンした。百貨店でしか買えなかった高級ブランドを、若い女性が気軽に比べて試せるように、什器、陳列、接客を工夫。消費者のニーズに応えるべく、売り方や立地にまで踏み込んだ取り組みが始まった。
●百貨店との最初の接点を駅ビルで
伊勢丹新宿店が手掛けたコスメセレクトショップ「イセタン ミラー」がJR新宿駅の駅ビル、ルミネ新宿2にオープンした。約160㎡の店内には、ディオール、ランコムといった高級ブランドを中心に20ブランドが並ぶ。商品はメイクアップ、スキンケア、フレグランス、雑貨を扱うが、20代から30代前半の女性が大部分を占めるルミネの客層を考え、メイクの割合が多い。売上構成は、メイクが約60%、スキンケアが約25%、その他が15%。
店内には、ブランドごとの美容部員はおらず、全ブランドの知識を持ったスタッフがブランドの垣根を越えて客に対応する。夜22時まで営業し、遅い時間まで働く忙しい女性でも仕事帰りに気軽に立ち寄れる店を目指した。
伊勢丹新宿店は日本で最も化粧品を売る百貨店。何故その伊勢丹が駅ビルに出店したのか。新規プロジェクト担当マネージャーの大山毅氏は、その理由を「新しい顧客との接点を持つことと、ブランドを自由に比較して自分に合うものを買いたいというニーズに応えるため」と説明する。
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