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ストレス社会で、現代人の「ツボ」に変化が

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レイ・ビューティースタジオ 主宰 田中 玲子 氏
 田中玲子氏は、約37年間のサロンワークの経験から「中国4千年の歴史をもつ経絡、経穴は農耕などで身体を酷使していた時代のツボ。デスクワーク主流の現代人の身体のツボは微妙に違ってきている」と語る。


●美点マッサージとは?
 
 美容コンサルタントを経て1979年に、東京の下北沢にエステティックサロンをオープンしました。当時はまだ日本のエステティックが確立していない頃ですから、独学で様々な技術を習得しました。お客様に喜んで頂きたい一心でしたから、技術開発にも取り組んで、試行錯誤の末出来上がったのが、エステティックマッサージと東洋医学を融合した「美点マッサージ」です。
 
 私は、運動でも施術でも、「気持ち良いことが一番」と考えています。頑張って気持を無理して運動するなんて身体に良いわけがありません。だから、施術中に「痛い!」と感じるように押すのも、もっての外だと考えています。そんな炎症を起こしているかもしれない箇所に対しては、私はなだめるような気持をこめて、丁寧に、丁寧にマッサージします。弱いというのとは違います。私の施術は悩みを抱えている箇所を点でとらえていき、点でマッサージを行っていきます。日本の指圧に非常に近いかもしれません。
 
 肉体労働の多い人のケアは後背筋に近い箇所、いまのデスクワークで静止した緊張状態が続く人の疲れには、いわば椎骨と椎骨、頚椎と頚椎を繋げている筋の部分と違いがあります。その背骨の隙間に針をさしていくようなイメージで、アプローチしていきます。
 
 そこで感じるのは、中国4千年の歴史のある経絡、経穴はいわば農耕で体を酷使するような肉体の “動”のツボ。ところが、デスクワークのような緊張状態が続いて凝り固まった現代人のそれは“静”のツボなのです。私は、長年のサロンワークの中で、その微妙な違いが分かってきました。それを私は美点と呼んだのです。
 
 小顔やシミ、シワ、ニキビ、むくみ、毛穴の開きの悩みには、首、耳の下、頬、頭皮、生え際の美点を刺激します。ボディにも美点が多く存在します。これらの点を、親指、人指し指、中指、薬指の指先で捉え押していきます。
以下、詳細は紙面でご覧下さい。
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