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日本の高齢社会ビジネスは、 海外へのキラーコンテンツに

美と健康の仕掛け人に聞く
㈱ルネサンス 取締役常務執行役員 ヘルスケア事業本部長 高﨑尚樹氏


ルネサンスの経営の特徴は?
 
 私が入社した90 年代初め、ルネサンスのクラブは20店舗程度でした。施設を保有せず、オーナーが建設したクラブの運営を受け持つ経営形態は「ルネサンス方式」と呼ばれ、クラブのオペレーションに特化することができました。この頃、新規クラブのマーケティングに不動産販売の手法等を導入し、開業時に多くの集客も可能になりました。
 身軽な経営手法と効果的な会員獲得は店舗展開を強化し、現在は105店舗のスポーツクラブを経営しています。フィットネスクラブ事業は施設だけでは差別化しにくい事業で、「人」と「プログラム」での差別化が成功の鍵です。スタッフや指導者の育成に力を入れ、スタジオインストラクターにも早くから着目し、研修制度の充実など様々なことに取り組んできました。
フィットネス業界では、会員減少は底を打ったというが?
 
 業界全体で、既存店会員数は微増の状態だと思われます。住民参加率は3%前後という状態が長い間続いています。参加率が大きく伸びないのは業態の陳腐化やコモデティ化だという意見もあります。また、人口動態を見ると2030年までに子供の人数は半分になりますので、今までと同じ思想だけでは、スイミングスクールの運営も出来なくなります。
 
今後、より多くの方の健康づくりに貢献し業界が成長するには、私達が社会や環境の変化を正しく認識し、変化に適応していくことが大切ではないでしょうか?
 日本のフィットネスクラブの歴史は50 年。初期の利用者から次の世代へ一回りし、クラブの場所は同じでも人が入れ替わりました。しかし、未だに参加率が3%のままだということは、それだけの人々にしか私たちの仕事が届いていないとも言えます。供給サイドの私達にも大きな問題があると業界としての努力不足を素直に反省すれば、まだまだ「すべき事」はたくさんあります。
今後のルネサンスの展開は?
では、チャンスは何処に?

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