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医療と連携するスパ、「えのすぱ」の挑戦

enospa20121219.jpg江の島アイランドスパ外観

健康チェックと指導力でフィットネスと差別化

神奈川県藤沢市 江の島アイランドスパ

 神奈川県藤沢市の江の島アイランドスパは、2009年より、医師の指導のもとで健康、美容の増進を目指すサービスを開始した。3年が経ち、この会員制サービスは徐々に地元住民を獲得しつつある。国内ではまだ成功事例が少ないメディカルと連携するスパの取り組みに注目が集まっている。


3年前からメディカルと連携
 2004年にオープンした「江の島アイランドスパ(えのすぱ)」は、地下1階地上4階建て、延べ床面積約 7,300 平方メートルの大型スパ施設。地下1,500メートルから湧き出る天然温泉、屋内外11種類のプール、ジャグジーのほか、スパゾーン、レストラン、ショップを併設している。都心から1時間という立地もあり、カップルや家族連れ、シニアまで幅広い層に人気で、年間来館者数は8万人を数える。
 
 江の島アイランドスパは、料金の割引に頼らず付加価値をと模索し、健康の維持、増進を目的としたメディカルと連携したスパに需要を見出した。そこで3年前に、地元住民を対象に、健康、美容の増進を目的とした会員向けサービスを始めた。メディカル会員(月48,000円)、それに準ずるセラピー会員A・B(各月10,000円)があり、メディカル会員は、施設の利用料や医師の健康相談が無料で受けられるなどの特典がある。
 
 ここ数年、アジアではアンチエイジングを目指すメディカルスパが一つのトレンドになっている。メディカルスパは、医師の監修のもとで医療や代替療法として、温泉運動、トリートメント、食事などをアレンジし、その人の希望や体調に合わせて最も適した施術やプログラムを提供するスパを指す。ニーズに応える医療とスパの巧みな連携が課題とされてきた。
メンタル、メタボ、ロコモが柱に
 えのすぱでは、予防医学の見地からロコモティブシンドローム、メタボリックシンドローム、メンタルケアをテーマに据えた。・・・
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