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セントラル都市開発㈱が運営している「宮前平源泉 湯けむりの庄」が人気だ。同館は、駅近くの住宅街の真ん中に立地。「一日寛げる大人向けの温泉」で沿線住民のニーズに応えている。利用者口コミランキングでは3 年連続で1 位となった。
■清潔な館内、ゆったりとした空間デザイン
同館は、東急田園都市線の宮前平駅から徒歩5 分の中層マンションが立並ぶ、住宅街に突如現れる。看板は控えめで外観は一見、温浴施設には見えない造りだが、敷地内に入ると雰囲気が一変。入り口までは、竹林に石畳が敷かれ、穏やかな空間演出がされている。
館の延べ床は1,776 坪。「母屋」と「離れ」に別れた2 階建で、「母屋」の1 階は受付とレストラン、地下1 階にリラクゼーションと岩盤浴。「離れ」の1 階は男性浴場と休憩スペース、2 階に女性浴場がある。
内装は木目と黒色を基調にした落ち着いたデザイン。エントランスは天井が高くゆったりとした空間になっている。オープン5 年目だが、館内は綺麗で清潔に保たれている。サブマネージャー麻田氏は「メンテナンスや清掃は特に力を注いでいる」と話す。開店前後の清掃に加え営業時間中は専任者が巡回。落ちている髪の毛1 本に目を光らせ、砂利の汚れまで徹底して清掃する。
■商圏は沿線住民
接客は「かゆい所に手が届く、旅館のような気配り」(同氏)を目指す。スタッフは常に声を掛け合い、些細なことでも気づいたことを伝達し合う。レストラン、リラクゼーションは直営。リラクゼーションではレベル向上のための技術チェックを定期的に行っている。独立店のように高い意識で運営しているという。リラクゼーション目的の来館者は年々増えている。
営業時間は10 時から24 時。平日の入館料はタオル、館内着付きで大人1,200 円。21 時半以降は950 円(タオルのみ)。日中は主婦や女性グループ、40、50 代の常連客が占める。夜はサラリーマンや学生が増加。レストラン目当ての来館者もいる。女性利用は約6 割。電車利用者が多いのが特徴で、田園都市線沿線の住宅エリアが商圏となる。
天然温泉で泉質は黒褐色の弱アルカリ性。人気の炭酸泉のほか、新茶風呂、「ひのき」ロウリュなどイベント企画を毎月実施している。情報はメール、ツイッター、フェイスブックで逐一、配信している。
岩盤浴(別料金)は6 種類あり関東最大級。水分補給用のミネラルウォーターは好みに合わせ、硬水や酸素水、水素水などを約20 種類販売している。
今年、収容人数増加のため、ロッカーを増設した。