特定非営利活動法人日本ネイリスト協会は10 月、ネイル白書2014-2015を発刊し、最新のネイル市場を発表した。
2013 年のネイル市場は2,158 億円と推計され、2014 年には100.3%の2,166 億円に拡大する見込み。ネイル産業全体の売り上げは、緩やかな伸びが続いているが、ここ数年ネイル産業が成熟しつつあることや、セルフネイルの拡がり、消費増税に対する警戒感から大きな伸びとはなっていない。
ネイル産業は、2014 年4 月に施行された日本標準職業分類でネイルサービス業として新たに登録された。市場を構成する分野を、ネイルサロンやヘアサロン、エステティックサロンでのネイル施術や物販を加えたネイルサービス市場、業者向け、一般向けを合わせたネイル製品市場、ネイリストを養成する教育機関を対象としたネイル教育市場の3 つに定義している。
ネイル市場の規模は2005 年には1,114 億円だったが、2007 年には1,607億円、2008 年には1,995 億円と毎年30%近い伸長率で急成長を見せた。施術単価が高いジェルネイルの普及も市場拡大を後押ししたとされる。
その後2012 ~ 2013 年頃から市場が成熟したことやセルフネイルの拡がりにより、市場の伸び率は落ち着いた。現在はネイルサービス市場はジェルネイル中心にシフトしている、大都市では競争が激化しているが、地方都市では成長の余地があるという。製品では低価格帯の商品が増えていることから市場の減少が続いている。教育市場も受講者数が減っており今後は微減が見込まれる。