アジア最大の美容関連展示会「コスモプロフアジア2014(UBMアジアなどの主催)が、11月12~14日の3日間、香港コンベンション&エキジビションセンターで開催された。今回は、過去最大となる2,362社(前年比9%増)が参加。入場者も昨年の60,985人を大きく上回った(正式発表は後日)。
韓国美容が引き続き存在感
19 回目を迎えた「コスモプロフアジア2014」は、世界のビューティ関係者が一堂に集まるビジネスマッチングショー。アジアと欧米とのビジネスの交差点としてのポジションが確立している。今回は、中国、香港、台湾、韓国、タイ、シンガポール、米国、フランスなど、42ヵ国が参加し、22 のパビリオンが形成された。
なかでも昨年に続き、存在感を示したのが韓国企業。出展社数は330 社以上におよび、韓国ビューティのパワーをみせつけた。国と業界団体が連携強化を図り、海外進出を強力サポートしており、韓国パビリオンは、初日より多くの来場者でにぎわっていた。
海外からの来場者は38,059 人と2013に比べ1.3%増増加。100 社の出展者に対して110 のインターナショナルバイヤープログラムを実施。中国、インド、日本、ロシア、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)からのバイヤーを招待し、出展企業との商談をアレンジした。
このほか、今年は展示場内に、「SpotOn Beauty」と呼ぶ新たな企画エリアを新設し注目を集めた。化粧品、出展企業13 社によるスキンケア、ネイル、パーソナルケア146 ブランドで、サンプリングやチャリティイベントを開催した。
日本企業にも多くの引き合い
日本からは、アメニティコーポレーション、タカラベルモント、ヤーマン、マーナーコスメチックス、ネイチャーラボ、ビーエイチエヌ、東洋発酵など昨年を上回る74社が出展。“made in japan” に対する品質・技術力は依然として高い。
出展社からは、「香港の有力化粧品チェーンのバイヤーと出会えた」「インドネシア、シンガポール、タイなどASEAN のバイヤーも多く、販路拡大のチャンスが得られた」などのほか、今年は円安状況が続くなか、「例年以上に関心が高い」といった声も聞かれた。また、アジア市場を狙う、日本国内の地域素材を活用した化粧品が複数出品され、海外バイヤーの目を引いていた。
㈱シー・ビー・エス(北海道)は北海道産の機能性素材を使用したスキンケア化粧品を出品。このほかにも㈱ビーファースト(愛知県)は、保水力に優れる同県特産のサボテンを100%配合したヘアケア、スキンケア製品を展示した。2 年連続出展となった大村湾漁業協同組合(長崎県)は黒ナマコエキスを活用した石鹸等を、㈱ICHIGO(東京都)は宮城県で生産された美白作用の高い白イチゴを配合したオーガニックコスメを紹介した。