DIET&BEAUTY

エステティシャン五十嵐ゆう子
★米国エステシャン日記2007 第10回★
朝晩が肌寒く感じられ、ここ西海岸もいよいよ秋本番となり、温泉が恋しい季節になりました。以前この寄稿でも触れましたが、天然温泉の宝庫であるウエストコーストには日本にもひけを取らないミネラル豊富な素晴らしい湯の里があります。
今回は私が10年以上通い続けるお気に入りの温泉リゾート「SYCAMORE MINERAL SPRINGRESORT」内の「INTEGRETIVE RETREATCENTER」を紹介させて頂きたいと思います。
19世紀後半に石油を掘り当て富を得ようとした2人の男によって発見された温泉は、癒しの油田と言われ、神経痛、関節炎や傷に効果があると長年地元の評判を呼び、1930年には医者や看護婦たちを集めた養上施設となり多くの病人を癒しました。そして1970年に入り、各部屋にあるバルコニーのジャグジに
硫黄が匂う温泉をひいた宿泊施設となり、マッサージやフェイシャルサービスを提供しSPA RESORTとして其の名を広めました。
最近ではそのスパ施設にアールベーダや水浴療法（ハイドロセラピー）針などの東洋医術、ハーブセラピーなどが加わり、ヒーリングアートセンターと呼ばれるヨガ、気功、太極拳、ストレッチ、呼吸法のクラスが隣接して、施設の外にある広大な森の中に材木で作られた4人から10 人用のやはり天然硫黄温泉が引かれた露天風呂が12箇所設けられ、宿泊客だけでなく日帰り客もその露天風呂を時間で借りることが出来、森林浴を味わえます。
そして施設前方の庭園にはラビリンス（迷宮園）と呼ばれ3500年前のメキシコや、ヨーロッパのノートルダム寺院にも見られる小石を幾重にも円状に敷き詰めて作られた瞑想の路を作り、そこを歩く事で精神の安定を取り戻すウオーキングコースなど、“Relaxation is Art ? リラクセーションは芸術である” というコンセプトの元でそれらを統合したINTEGRETIVE RETREAT CENTER とよばれています。
ポピュラーな暖炉付きスイートルームでの3泊のパッケージ（宿泊、ヨガと太極拳のクラス受講、スキンケアとマッサージまたはその他のセラピーとのコンビネーション、森の露天風呂利用とラビリンス散策）が1人約＄800－ ＄1,500で、1泊のパッケージが＄300－＄500です。
もちろん宿泊だけしても、好きなトリートメントを選ぶと言う事もできます。其の場合1泊（2名）＄165－＄400です。トリートメントも30分で＄50のものからあり、施術者も高レベルの人が多く、スパの内装もゴージャスな雰囲気です。
インドのアーユベーダをベースにしたシャンカラスキンケアやINTERGRETIVE SKINCAREと呼ばれる、肩や首や頭のマッサージにも十分時間をとり個々のコンデションによって処方されるトリートメント等は男性にも人気があるようです。
年に1度はSYCAMORE温泉へ行こうと決めている私は、もっぱら$250くらいのお部屋に泊まり1晩中バルコニーでジャクジ温泉に浸かりワインを飲んで、ミニマッサージかミニフェイシャルを受けて森とラビリンスの庭園散策で結構満足しております。と書いていたら今年もそろそろ行きたくなってきました。
五十嵐ゆう子　米国カリファルニア州とネバダ州公認の
エステティシャンライセンスを所持。クリニカルエステティ
シャン（医療エステ）としての経験を積んだ後、現在は両州
で抗酸化に優れた自然成分を主体としたホリステックスキン
ケアを実践。yukoi＠earthlink.net