現代西洋医療と補完・代替医療との統合をテーマにした「統合医療展2006」(主催CMPジャパン)が、1月18・19日パシフィコ横浜で開催され、医療従事者を中心に2日間で8,017人が来場した。2回目となる今回はアンチエイジング関連の商材が増え岩盤浴、ゲルマ温浴器、肌画像解析、肥満遺伝子検査などの提案も行われた。昨年の混合診療の一部解禁を受けて業界の期待は高まりをみせている。
現代西洋医療と補完・代替医療の展示会「統合医療展2006」が、先月18・19日、パシフィコ横浜で開催された。医師や薬剤師など医療従事者を中心に2日間で8,017人が来場した。医療ルートを狙った免疫系の健康食品、電子治療器、検査機器、生活習慣病予防関連の多種多様なサービスが出品され、医療関係者の関心を集めていた。
特に今回は昨年の混合診療一部解禁で需要拡大が見込まれる美容医療やアンチエイジングに関する商材、サービスが目立った。例えば、(株)ジェイメック(東京都文京区)、レッツ(株)(福岡県久留米市)は岩盤浴機器。(株)日本ブライダルセンター(東京都中央区)はゲルマ温浴器、(株)インフォワード(東京都渋谷区)は肌画像解析システム、Dr.Shibataアルマベール(株)は肌解析とオーダーメイド化粧品、最近注目されてきた肥満遺伝子検査はイービーエス(株)(広島県広島市)や(株)日本ウェイトマネージメント(東京都港区)から出品されていた。
併催のセミナーは、医療現場でのサプリメントやデトックスをテーマにした講座など聴講者100人を越える講座が続出し、1500人以上が参加した。また、18日に行われた特別セッション「なぜ統合医療が必要なのか」の中で、東京都の新宿区医師会に設置された「統合医療検討会委員会」が本格的な活動を始めることが明らかになった。将来的に独自に健康食品の科学的評価を行い安全性や有用性の情報データベース化を目指すという。統合医療の認定医を認めていく構想も示された。医師会の動き如何では今後の統合医療の流れが一気に加速する可能性もある。