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拡大する「運動」市場を牽引

【美の仕掛け人に聞く】
大塚製薬㈱ ニュートラシューティカルズ事業部製品部アミノバリュー・エネルゲン プロダクトマーケティングマネージャー  岡村大輔氏

 いまや空前の運動ブーム。ジョギング・ランニング、ウォーキング、サイクリング、ヨガと、若者からシニアまで広がりを見せており、関連するシューズやウエアはもちろん、サプリメント、スキンケア、フットケアの市場活性化にも大きな期待が寄せられている。スポーツシーンで特にBCAA に特化したアミノ酸系飲料「アミノバリュー」を展開する大塚製薬㈱のニュートラシューティカルズ事業部の岡村大輔氏に話を聞いた。


●発売当初から現在までの市場や消費者の変化は?
 「アミノバリュー」は、2003 年9 月に500ml ペットボトルで発売しました。機能性飲料が全盛の頃で、アミノ酸飲料も「燃焼系」を旗頭に話題を集め、アスリートやスポーツ愛好家だけでなく、広く一般層にもダイエット目的で購入されました。
 ひと頃のアミノ酸ブームが去って、現在は、実際に運動をやっているスポーツ愛好家層に支持され購買されています。30 歳以上の運動実施者が、全体の85%を占めています。主要成分であるBCAA(必須アミノ酸の中のバリン・ロイシン・イソロイシン。筋肉のコンディションをサポートする働きがあるアミノ酸)により「運動の継続をサポートする」という製品の価値を理解した上で購入していただいているようです。
●なぜ今、ランニングブーム?
 マラソンを完走してゴールで家族が抱き合って喜ぶ姿をよく目にします。これは、ランニングが感動や体験を共有するための自己実現の場になっているからです。また、長くランニングを続けていると、同じ目的を持った仲間と集まって走りたいという欲求が起こり、走ることがコミュニティを形成するようになるのです。
 フルマラソン完走者は年間で約16 万人。1 回の東京マラソン参加希望者が33 万5 千人であることを思うと、初めてフルマラソンにチャレンジする人がいかに多いことが分かります。
 笹川スポーツ財団のスポーツライフデータによると、週一回以上のジョギング・ランニング人口は352 万人。これは2 年前に比べても55 万人増加しています。今後、健康志向を背景にスポーツ愛好家の増加傾向は益々強まるでしょうし、市場を狙う、飲料をはじめとする関連製品が増加するのは間違いないでしょう。
岡村大輔(おかむらだいすけ)氏
2002年入社。大宮支店に配属、エリア担当営業として活躍。2005年よりポカリスエット アシスタントマーケティングマネージャーを経て、2010年より現職。

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