消費者庁が10月5日に令和2年度版消費者白書を発表した。若年層に美容関連に関する消費生活相談の増加が見受けられる他、高齢者層では健康食品に関する相談が増加しているという。
同白書によると29歳未満ではインターネット関連の相談が目立つとともに、15歳から19歳までの男女で脱毛剤や化粧品、健康食品等、美容に関する項目が相談上位に挙がっている。特に「脱毛剤」に関する相談件数では男性が1,406件、女性184件と男性が女性の7倍以上になった。相談の内容では「1回だけのつもりで注文したところ、実際は定期購入が条件の契約だった」など、定期購入によるトラブル等がみられるという。
また65歳以上でも健康食品関連の問い合わせが、昨年に比べて約1300件近く増加している。「通常より低価格だったため、1回だけのつもりで購入したサプリメントが、定期購入が条件だったもの、解約しようとしたが連絡がつかない」など、多数の相談が寄せられている。