株式会社コーセー(東京都中央区)は22日、マスク内が高湿度下しても長時間化粧が崩れず、マスクを外した後でも、メイク直後の仕上がりが持続するファンデーション技術を開発したと発表した。
現在新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出時のマスク着用が欠かせないが、マスク内は高温多湿で、それに伴う汗や皮脂の影響で化粧崩れが発生しやすい状況になっている。同社ではマスク内の高湿度下の環境でも対応できるよう、水分を取り込むことでより化粧膜が強固になるよう素材設計した自社独自開発技術の油溶性ポリウレタンゲルに着目。リキッドファンデーションに配合し、マスクをつけた状態で化粧持続効果の検証を実施した。検証では5時間のマスク着用で従来のファンデーションは化粧崩れが起きたが、ゲル配合ファンデーションは、ほうれい線部分等の化粧崩れが見られず、塗布時同等の綺麗な化粧膜を維持できていることを確認したという。
今回の研究成果をもとに、今後ファンデーションだけでなく、化粧下地やアイメイク・リップ製品に加え、耐水性の高い日やけ止め製剤の開発等が進み、各製品への展開が期待できるという。