特集

ホリスティック(包括的)志向受け、拡大するインナービューティ市場

【特集:インナービューティ】
 昨年9 月のダイエット&ビューティーフェアでは数々の内外美容コンセプトの製品が出品され、インナービューティゾーンが急拡大した。
 
 ひと頃のような“ マーケティング手段としての” 訴求ではなく、健康に根ざした根拠ある製品や、体と心の健康、そしてビューティをトータルにとらえたサービスや商品が登場し始めたのが特徴的だった。ビューティビジネスは、健康を軸としたアプローチが必須と言っても過言ではなくなっている。


増加する内外美容訴求製品
内外美容の浸透により、メーカーや小売店やサービス施設が、よりホリスティック(包括的)な視点で美容を追求する流れができつつある。
 昨年3月、資生堂は化粧品と美容食品を組み合わせた6 週間のプログラム「インアンドオン」を発売した。40 代半ばの女性をターゲットに内外両面からのエイジングケアブランドという位置付けだ。期間内のサプリメントやド
リンクを飲むタイミング、化粧品をつけた後のマッサージ、フェースマスクの使用方法も細かく説明。説得力を持ったプログラムになっており、専門店でカウンセリングを行った上で販売している。
 小売店でも内外を連動したアプローチをする店舗が登場した。マツモトキヨシホールディングスが昨年春にオープンした新業態「H&B Place」(横浜市)は、化粧品部員が健康食品、管理栄養士が化粧品の知識を身に付けた。バラエティショップの東急ハンズでも昨年12 月に新宿店を「ビューティライン」にリニューアルし、ヘルスケアと
ビューティの商材をクロスして提案する売り場を造った。他の店舗でも同様の展開を進める。
 今後は体内外の両面からの発想が求められ、原料や素材を含め、化粧品、健康食品が相互に連動した商品企画が差別化のポイントになる。
エステティック、スパ、フィットネスもインナービューティに注目
【Topics】「肌の美」は、体を健康にする!

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