㈱富士経済は2月4日、化粧品市場全体の約45%を占めるスキンケア市場の調査結果をまとめた報告書「スキンケア開発トレンドデータ 2010-2011」を発表した。
この調査では、スキンケア化粧品の販売チャネル別、価格帯別、市場の現状を分析し、今後を予測。中でも堅調な拡大が続くエイジングケアを訴求したスキンケア化粧品に着目し、その市場動向を明らかにした。
注目のコンセプト市場として内外美容訴求市場を挙げ、2010年の市場規模を前年比25.9%増の811億円と見込んだ。内訳はスキンケア化粧品が739億円、サプリメント、ドリンク剤は72億円。2011年度の市場は前年比114.5%の929億円と予測している。
2010年は、「インアンドオン」(資生堂インターナショナル)や「肌研 飲むヒアルロン酸」(ロート製薬)の発売などを受け市場が拡大。しかし、サプリメントやドリンク剤はリピート需要を獲得し難いことや、美容訴求以外のサプリメントやドリンク剤との競合も激しいことなど、化粧品とは異なる商品特性から今後の成長維持には課題も多いとした。