2020年度のエステティックサロンの最新市場規模(事業者売上高ベース)が発表された。(矢野経済研究所)。2020年度の市場規模は3,436億円で、前年度比94.7%と縮小が見込まれるという。施術分野では新型コロナウイルス感染拡大によるマイナス影響が大きいものの、緊急事態宣言解除後の5月中旬から6月の営業再開以降は、来店客数に一定の戻りがみられるという。また物販では、一般消費財と同様にWEB販売が売上に寄与しているようだ。
一方、業界における慢性的な課題として挙げられる人材の問題では、店舗統合などによる店舗数の減少や、コロナ禍による他業界の採用見送りにより、エステティック業界希望者が増加し、改善されてきているという。
2021年度のエステティックサロン市場規模(事業者売上高ベース)は、3,480億円で、前年度比101.3%と予測。サロンでの感染防止策が徹底されていることや個室での施術が主流であることから、コロナ禍前の水準にはまだまだ満たないものの、自粛疲れで癒しを求める利用者が増え、想定よりも早く客足が戻ってきているという。同社ではコロナ禍の収束の見通しが立たないことから、限定的な条件に基づくとしつつも、回復基調になると分析している。