行政・業界動向

完全栄養食の市場規模は2030年8.5倍に

1食に必要な栄養素がすべて必要量以上含まれている「完全栄養食」の市場が拡大している。富士経済によると2022年の「完全栄養食」の国内市場規模は144億円で前年比の2.3倍に、2030年には21年比で8.5倍の546億円にまで拡大すると予測している。

 「完全栄養食」は2016年頃からベンチャー企業を中心に取り扱いがはじまったが、日清食品や森永製菓など大手の参入で話題となり、コロナ禍で消費者の栄養摂取に関する意識が進んだことで一気に市場の拡大が進んでいるという。販路もEC中心からコンビニやドラッグストアなどでの取り扱いが増え、日清食品が新ブ ランド「完全メシ」を発売したことで、昨年消費者の認知も急速に広がっている。

 昨年LINEが実施した「完全栄養食」に関する調査によると、消費者全体の認知率は54%で、特に1020代男性で66%と最も高くなった。現在の利用状況は消費者全体で8%にとどまるが、今後の利用意向は1020代女性でもっとも高く5割を超える結果となっている。

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