行政・業界動向

中国化粧品市場、5年連続成長

0616-chinagraph.jpg中国化粧品市場規模推移(矢野経済研究所推計)

 5 月、最新の中国化粧品市場調査結果(矢野経済研究所)が発表された。2009年の市場規模は前年比10.1%増の908億元(約1 兆4000 億円)だった。中国の化粧品市場は、2005 年以降毎年10%以上の伸び率で拡大。背景には、経済成長に伴う国民の可処分所得の増加や美容意識の高まりがあるという。

 同社では、中国が好景気を維持していることから2010 年以降も10%近い成長を続けると予測した。注目の動向としては、機能性化粧品の台頭、ミドル市場の拡大、化粧品専門店・薬局ルートの拡大、販促戦略の拡大を挙げた。


 機能性化粧品の台頭では、主にスキンケアで、保湿や美白、アンチエイジングのニーズが高まっている。中国市場の特徴としては、アイケアが重視される傾向にあるため、目袋や目じりに対する関心が高いという。
 ミドル市場の拡大では、個人消費の拡大が著しい内陸部の3、4 級都市の消費者や消費の中心となる80 后(バーリンホー)世代」(80 年代生まれの意味)をターゲットとしたミドルクラス(50~150 元程度)の市場が拡大している。
 また、日系メーカーが中国で化粧品ビジネスを行う際の課題点については、輸入許可が厳格化しており、申請から
認可まで1 年近くを要する場合があることや、模倣品のリスクが高いことなど5 つを挙げた。

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