さて今回は2023年1月5日より4日間で13万人以上の来場者集め、3200以上の出展ブースを揃えた次世代の最新家電とハイテクの展示会CES(Consumer Electronic Show)をビューティ&ヘルス関連に絞ってレポート致します。
本年度はHealth Techと名付けられたデジタル化されたヘルスケア=デジタルヘルスが拡大していました。
写真のMedWandを代表に、遠隔地に住む人や、例えば農作業で広大な畑に居る最中でもウエラブル端末があれば緊急事態に対応することが可能で、命を救うチャンスも大きくなります。また体に装着するパッチと連動して喘息や心臓発作の症状が出る前にアプリを通して本人や医療関係者に異常を知らせることで、不測の事態を防ぐウエラブルデバイスが優秀賞を受賞していました。
フェムテック関連もデジタルヘルスの中に展示されており、昨年出展していた自宅で90秒で出来る尿検査とアプリを繋ぎ、健康状態を最善に保つシステムVivooもウエアラブル端末と同期し、検査項目が追加されるなどのアップグレードがされていました。尿の検査キットは他社の出展も増えていました。
個人的に興味を引いたのは画像の便座ですが、座るだけで血圧、血中酸素と心拍数が測定され、危険な場合は医療機関に直接データと連絡がいきます。
そしてビューティーテックでは展示会で受賞した美容化粧品メーカーのロレアル社開発のアームが印象に残りました。体に障害を負ったり高齢化で手が震えたりするなどのケースを持つ人が、このコンピューター内蔵のメーキャップ用アームを使用することで、健常者のように紅を引いたり、マスカラを塗ったりなどの細かな作業を正確に行うことが可能となります。
私が個人的に欲しいと思ったのが、写真のY-Brushです。これは歯科医が開発に加わったとありますが、両方の歯に10秒かぶせるだけで磨き残しなく歯をきれいにすることができるそうです。
両足に装着することで立ち仕事が苦にならない脚のサポートは、長時間立たなければならない仕事の負担を軽減させます。価格帯もセットで30万円ほどだそうで、すでに実用化されています。スカートをはいていた私は片方の足の支えとなる部分をはめて支えてもらいましたが、非常に安定感を感じました。
2024年度は1/9~12の日程で開催されるそうです。次回は是非ヘルス&ビューティ関連の方々の参加をお勧めします。