ウェルネスグループのOPTAVIAを運営するMedifast社が2,000人を対象にした調査によれば、米国成人の5人に3人(58%)が生涯で平均5種類のダイエットに挑戦し、その内のダイエットに失敗した人の79%がすぐに悪い食習慣に逆戻りしていることがわかりました。
ダイエットをしている人の半数以上は健康的なライフスタイルに貢献する為というよりも、精神的に良い気分になる為にと答え、また48%が体重を減らすのが目的であるとの報告がありました。人々がダイエットを続ける習慣から脱落する際に直面しがちな最大の課題として、時間の不足(41%)やポジティブな影響の欠如(41%)を挙げています。ポジティブさを無くしてしまう要因としては、何十年間に渡り、食べる量や食べたい食品を我慢してカロリーを制限すれば体重は減るはずで、逆にカロリー過多に陥れば体重は増えると信じていても、このやり方はある人々には有効でしたが、他の多くの人々にとっては苛立ちと惨めさを示すだけで、思うような結果が得られないと言う事でした。
今、その米国でIIFYM(If it fits your macros:あなたに合わせたマクロの摂取)と呼ばれるダイエット法が爆発的な人気となっています。この中にあるマクロとは「大栄養素」の略で、食べ物のカロリーを構成する栄養素を、タンパク質、炭水化物、脂質の3つに分類した言葉で、カロリー計算や炭水化物、脂質など特定の栄養素を厳しく制限するのではなく、これら3つの栄養素を毎日「目標値」として設定し、正しく摂取することで、安定したカロリー摂取と、個々に応じたカスタマイズを可能にします。栄養素を3つに分ける意味は、各栄養素の具体的な量を強調し、質の高い供給源を選ぶことで、自分のライフスタイル、好み、目標に合わせてよりよく調整することができるからであると言われています。IIFYMは自分で設定したマクロ栄養素の量範囲内であれば、食べたいものを食べてよいと言う自由さが、減量目的だけでなく、筋肉を増やしたい人々にも受け入れられています。IIFYMは個人の性別や体重などだけでなく、生活活動に影響する職種(例えば事務職で座る時間が長い人はこれくらいとか)などを計算して各マクロの摂取量を決めるのですが、現在はいくつもの専用の計算アプリも登場しているので、多くの人々の熱い支持を集めています。