メンズビューティ市場を左右する“女性目線”
東京・日本橋 「Hair Salon ONO」
「Hair Salon ONO」は、昭和9 年の創業から日本橋エリアで展開する老舗理容室。もともと財界人や政界人が集う高級理髪店として開業した。低価格化が進む理美容業界とは一線を画し、70 年以上続く高付加価値のサービスを提供し続けている。大人の男の身だしなみサービスは今、メンズビューティ市場で若年層を支持を得ようとしている。
●施術ルームは個室、カウンセンリングから化粧品の紹介も
日本橋エリアや都心のホテルで理容室を展開している「Hair Salon ONO」は昨年9 月、日本橋の一等地に「艶出専科 本店」をオープンした。メニューは、ヘアデザイン、ヘッドスパ、フェイスケア、パーツケア(ネイル・フット・
ハンド)で人気の「フルカット・フルシェーブコース」は60 分12,600 円。時間に余裕がある利用客は、ヘッドスパ、
フェイスケア、ネイルケアもセットで30,000 円以上かける。利用客の9 割が男性で、定着率は高い。
店舗スペースは約23 坪。個室の施術ルームが3 室とカウンセリング用のシート席を設置。個室はビューティサービスを始めた40 年前から設置した。理容室では国内初だという。カウンセリングではヘアと頭皮担当の理容師と美容担当の2 人体制で行い、“自分らしいスタイル”を提案する。利用客の希望で頭皮や肌の診断からマッチする化粧品も紹介する。
常駐スタッフは姉妹店の「IKI 日本橋」と合わせ7 名。理容室におけるエステティックを提案する同店で技術を習得しようと就職する理容師も多く、一方でエステティシャンがここで働きながら理容師の資格を取るケースもあるという。
1 日の利用客数は30 人前後になる。最近は、スキンケア、メイクアップ、スタイリングなどのコースを増やした
事で20 代の利用客も増えてきたという。
●成功者の嗜(たしなみ)だったメンズビューティ
●メンズビューティ市場の鍵は女性
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