「ご褒美スパ」でなく「通うためのスパ」提案
パレスホテル東京内「エビアン スパ 東京」
フランスとスイスの国境近く、レマン湖畔に、ナチュラルミネラルウォーター「エビアン（Evian）」で知られるエビアンリゾート（Evian Resort） がある。風光明媚な42エーカー(約5万坪)の敷地にはホテルやゴルフコース、数々のレジャーとスポーツの施設が点在し、国内外からロイヤルファミリーやセレブリティが優雅な休暇を求めて訪れている。ここで生まれた「エビアン スパ」が日本に初上陸した。
丸ノ内で上質なウエルネスを提供
2年にわたる全館リニューアルを終え「パレスホテル東京」（千代田区丸の内1－1－1）は5月17日にオープンする。客室290、宴会場、結婚式場、レストランなどを備えた23階建だ。その5階に、「エビアン スパ 東京」が開業する。エビアンスパとしては上海に次ぐ2番目の海外展開となる。
大きな窓から緑やお堀が一望できる明るいレセプション。1200㎡のフロアに、トリートメント室6（スィート含む）、20mプールとジャグジー、最新マシンのフィットネスルーム、温浴施設が配置されている。白木を使った床や壁面を背景にエビアンカラーがちりばめられる。赤の椅子、トリートメントルームに続く長い廊下の先にはブルーの照明、白い天井には鳥をモチーフとしたのインテリア。シンプルでいてスタイリッシュな空間が提供されている。
コンセプトは“Luxury escape to wellness”（上質なウエルネスライフ）。ここで、エビアン スパが考える「エビアンジャーニー」と呼ぶ4カテゴリーのトリートメントを提供する。フレンチアルプスに降った雨水が、山々や大地に浸み込み、泉となって地表に湧き出るまでの15年間の各段階をモチーフにトリートメントを構成した。まず「Celestial」（心身を解き放つリラクジェーション）、そして「Mineral」（ミネラルバランスを整えデトックスする）、「Precious」（新しい自分との出会い希少な体験）、「Vitalising」（エネルギーをチャージする）だ。この4要素を、フェイシャル、ボディスクラブ、セラピー、シグニチャー、リチュアルに盛り込まれた。化粧品は、業務用、物販用として、2種（「ANNE SEMONIN」、「OMNISENS」）が使用されている。
日本市場に合う独自メニューを開発
スタッフは、合計11名。ターゲット層は、ホテル利用層で、30～60代と広い。当然宿泊客だけでなくビジター利用も狙う。中でも健康意識が高い人にアプローチしていくという。スパ ダイレクター 赤澤 好美氏は、日本出店に関して、「本国側から、メニューや価格面などにおいて独自に創り込める自由度を頂いた。日本のマーケットに合うスパを目指せた」と振り返る。
今回開発したオリジナルメニューも織り込まれている。・・・
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