行政・業界動向

メノポーズ週間、18日から

DSC00941.jpg発表の様子

 一般社団法人日本女性医学学会は、10月18日~24日の「メノポーズ週間」にさきがけ、「メノポーズ世代のQOL最新事情~幸せへのカギは?~」と題したセミナーを行い、「更年期症状がいかに生活の質・QOLに影響を与えるか」についにての調査結果を発表した。

 冒頭の挨拶では、日本女性医学学会監事・メノポーズ週間委員長 聖マリアンナ医科大学 高度生殖医療技術開発講座特任教授の石塚文平氏が「2012年のメノポーズ週間活動」について述べ、メノポーズ前後約10年間の更年期は、女性ホルモン(特にエストロゲン)の減少による心身の不調が出現し始める時期であり、この時期をいかに過ごすか女性にとって重要な問題であることを説明した。


 続いて発表された調査結果では、更年期症状はQOLを損ねる要因のひとつ、毎年80万人が閉経を迎えるが1/4にあたる17万人は要受診レベルにある、更年期ケアの問題として知識・関心が十分とはいえない、パートナードクターを持つ人が少ない、症状を改善するホルモン療法の認知度が低いなどが分析結果としてあげられた。調査を担当した東京慈恵会医科大学 環境保健医学講座准教授、日本女性医学学会代議員の須賀万智氏は「更年期症状を我慢したあきらめたりするのではなく、正しい知識を身につけ、またパートナードクターを持ち対処することでQOLの向上にもつながる」と述べた。
 メノポーズ週間は10月18日の世界メノポーズデーに合わせ、24日までの1週間を「メノポーズ週間」と制定。更年期についての情報を一般に広く知ってもらうため毎年開催し今年で6年目となる。週間中は同学会の会員を中心とした医療機関でポスターの配布や掲示を行い、更年期ケアについて相談することを呼び掛ける。

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