「オンフルール」(運営:(株)エス・エス・ティー)のアピタ吹上店が10月20日オープンした。「オンフルール」は、エステティックサロン16店舗、ヨガカレッジ&スクール5店舗を全国にそれぞれ展開しており、同店はこの二つが同居した新型店。エステとヨガで体の内外から美を提案する。
紹介5割、生活に身近なトータルビューティーサロン
同店は、ショッピングセンターアピタの1階に入居し広さは55坪。オンフルールの中でも大型のサロンとなる。周辺は大型のショッピングセンターが無いため、買い物客はアピタに集中。(株)エス・エス・ティーは、こうした環境に狙いを定め出店し、買い物に来る主婦やファミリー向け生活圏の身近なサロンとして美容・健康サービスを提供する。
フロア構成は、エステティックが4部屋と発汗を促すLEDカプセルを配置。ヨガスタジオは15坪(15人程度利用可能)でホットヨガ用の床暖房を備える。さらに2床取れるリラクゼーション部屋が配置されている。
エステティクのメニューは脱毛、痩身、フェイシャル、まつ毛カール、ブライダル。ヨガはリラックスヨガやハタヨガ、アロマヨガなどリラックス系のホットヨガに加え、全日本ヨガ協会(AJYA)認定のインストラクター養成スクールを開校。スクールは3年前からスタートし既に数百人の人材を輩出している。
1日のエステティックの利用者は20名前後で初めてサロンを利用する客も多い。アピタは地域のコミュニティにもなっており口コミの影響が強く、紹介で来店する割合は5割を超える。
店では酵素やプラセンタのサプリメントも販売しており売上比率は約10%。来店頻度をあげる要素にもなっている。
ヨガとエステを融合して相乗効果
エステティックとヨガを同居させた事について同社代表取締役の矢内康浩社長は「オンフルールの完成系。女性であれば誰でも来たくなるサロン」と話す。受動的なるエステティックと能動的なヨガでは、利用者の属性が異なると思われるが、フィットネスと違いヨガの運動強度は低く、エステの痩身コースの利用者は始めやすいという。実際に同店ではホットヨガで血流や代謝を高め、エステティックやリラクゼーションを受ける利用者は多い。
「メニューを融合させて術後の結果も高くなった。互いのサービスに送客もできており、相乗効果が生まれている」と矢内社長は分析する。出店費用や人件費のコスト削減にもなり効率も良いという。
関東一円に展開予定
同社では、ホームページにも注力。本部のホームページでは一括してニュースやキャンペーン情報を配信。各店舗のホームページとも連携しており、近くの店舗検索から予約と少ない導線でリアルタイム予約できる。利便性が高まり今ではホームページからの予約は5割になる。また自社で開発したPOSシステムを各店舗に導入。カルテ、顧客情報をシステム化し、利用者にはきめ細やかなサービスを行う。
同社ではこの形態のサロンを関東一円に広める計画があり、フランチャイズ募集も行っている。