コスモプロフ アジア 2012速報
アジア最大のビューティの展示会「コスモプロフアジア」が11月14日、香港コンベンション&エキシビジョンセンターで開幕した(14日~ 16 日)。年々高まるアジア市場への期待から出展社数や来場数も大きな伸びを示し、会場内は活気に溢れた。
韓国、中国の出展企業増加
11月14日、「コスモプロフアジア」(香港)が開幕した。年々高まるアジア市場への期待から出展社数は昨年比110%の1964 社と一層スケールを拡大した(展示面積は9%増)。初日の来場者数では18,232人(速報値)、昨年比13%と大きな伸びを示した。バイヤー数は中国・香港で6 割を占め、韓国、台湾、タイ、日本と続くが、今年はロシアからのバイヤーも増えているという。最終予測では100 カ国以上の国や地域から5 万人近い集客を見込んでいる。
展示会場は、「香水・化粧品・トイレタリー関係」、「ナチュラルヘルス、サロン・スパ・ネイルのプロ用粧材関係」、「ヘア用品関係」、「パッケージ・原料関係」と大きくゾーニングされ、今回は新たに会場内のグランドホールを展示スペースとして増床し、人気のネイル関係を配した。パビリオン数は欧米、アジアを中心に世界から23 グループ。新規にカナダ、ブラジルが加わった。アジア勢は中国、香港、日本、韓国、台湾、タイの各国。欧米美容界が不調の一方、アジア勢は堅調。中国は7.7%増加の580 社、韓国は23%増の285 社を送り込んだ。特に韓国は化粧品、美容機器を拡大、最近の美容の韓国パワーを見せつけた。
変らぬ日本の製品、市場への関心
日本からは、ジャパンパビリオン18社、(独)日本貿易振興機構がサポートするジェトロパビリオン15 社を含め総勢71社が出展。今年も日本製品への関心は高く、多くの来場者がブースを訪れていた。
二日目に開催した「日本市場セミナー」(JETRO 共催、協力/月刊ダイエット&ビューティ)では、JETRO の生活文化サービス産業部 部長浜野京(みやこ)氏、サンワマーケティングの内山健司氏、弊紙編集長江渕敦がスピーカーとして登壇。世界の中の、日本の美容産業のポジション、海外進出の事例、国内の現状や新たな取り組みなどが紹介された。約100名の会場は日本市場に関心を寄せる聴講者で満席となった。終了後も、日本のコスメ市場やスパ市場にチャンスを求める質問が続いた。
中国や韓国が存在感を増すアジアのビューティ市場の中でも、日本市場への期待感や製品への信頼感は衰えてはいない。もっと日本のビューティを外へ発信していくことが求められている。