美と健康の展示会「ダイエット&ビューティーフェア2013」と併催の「スパ&ウエルネスジャパン2013」が、来月9日から3日間、東京ビッグサイトで開催される。展示スペースは西1・2ホールに加え、今回はアトリウム部分も使用し開催規模を拡大した(約400社)。
事務局では会期中、2万7,000人の来場者を見込んでいる。「ビューティ&ウエルネスサミット2013」(第3回)は、国の成長戦略の方針を受け「健康長寿産業で日本を元気に!」をテーマに掲げ、経済産業省と連携し準備が進められた。基調講演は経済産業省ヘルスケア産業課課長の森田弘一氏が「健康長寿産業の創出と国際化とは」と題して講演する。国内のみならずアジアにおける日本商材のシェア拡大を目指す“美と健康コンテンツ”が発信され、「ビューティ」、「ダイエット」、「ウエルネス」のビジネスを展開するキーマンが集結。3日間にわたって、熱い商談が繰り広げられる。
■海外進出、最新市場分析などセミナー・イベント100本超
第12回目を迎える「ダイエット&ビューティーフェア2013」は、4 年連続で開催規模を拡大。昨年に続き展示面積を拡大した「コスメ・美容機器」、「インナービューティ」ゾーン、新設の「エイジングケア化粧品」、「スポーツビューティ」ゾーンなど注目のゾーンが目白押しだ。出展社では、タカラベルモント、日本ロレアル、タニタなどの有力企業のほか、眼鏡のパリミキを運営する三城がエイジングケア化粧品を提案するなど、異業種からの出展も増えている。
また、同展示会のもう1 つの魅力は100を超える多彩なセミナーやイベントで、昨年実績では4 人に1 人が参加した。「ビューティ&ウエルネスサミット2013」では5講座を企画。基調講演は、経済産業省ヘルスケア産業課課長の森田弘一氏が「健康長寿産業の創出と国際化とは」と題して講演。特別講演では「日本発、美と健康ビジネス」をテーマに、企業の取り組みとしてパナソニック㈱から美容商品担当の佐々木真弓氏、ローソンからCEO補佐の鈴木清晃氏が登壇する。続いて、大阪大学大学院医学系研究科教授の森下竜一氏が「日本のアンチエイジングコンテンツを世界へ」をテーマに、再生医療や遺伝子診断など美容・健康分野への応用について言及。健康長寿産業としてのビューティ、ウエルネスの役割や将来像を紹介する。
パネルディスカッションでは、「日本発、美と健康ビジネス」をテーマに、日本エステティック振興協議会理事長の久米健市氏、日本フィットネス産業協会専務理事の枕崎洋氏、日本スパ振興協会理事長の岡田友悟氏など各分野のキーマンが参加し、美と健康ビジネスの課題や将来像を示す。異業種サービスが横断的に議論するのは初となる。
恒例の記念セミナーは、専門セミナー、スキルアップセミナー、特別セミナー、出展社セミナー・ステージなど100本を超える講座が連日開催される。専門セミナーでは、「美容・健康で活用できるヒート・ショック・プロテインの知識」、「期待の市場“男のアンチエイジング”とは」、「勝てる化粧品開発とは~異業種参入セミナー」など、美容・健康ビジネスに直結するマーケティングや商品開発に関する最新情報を紹介する。今回初の企画となる「海外進出セミナー」は美と健康分野でも期待のアセアン市場分析や、JETROの進出サポート体制などを紹介。「ダイエットフォーラム2013」では、日本のダイエットビジネスを長年にわたり見てきた管理栄養士らが登壇し、今後のダイエット市場を予測する。
■「スパ&ウエルネスジャパン」スパ、温泉、ホテル関係者らが集結
併催の「第4 回スパ&ウエルネスジャパン2013」は国内唯一のスパ&ウエルネス産業の専門展示会で、日本の成長戦略にかかわる「観光立国」、「地域振興」、「予防医学」をテーマに開催。展示会場では海外スパブランドコスメに加え、最新のスパ温浴設備・機器、スパ設計デザインなどが出展される。スパ、温泉、ホテル、旅館をはじめ、健康・美容・医療など各分野のキーマンが一堂に会する。併催イベントの「第5 回スパ・シンポジウム2013」では、基調講演として観光庁参事官の高橋一郎氏が、インバウンドにおけるスパ&ウエルネスツーリズムの可能性を紹介。琉球大学大学院観光科学研究科の荒川雅志氏は、これまで取り組んできた沖縄のウエルネスツーリズム産業の現状と今後の可能性について発表する。特別講演では星野リゾート社長の星野佳路氏も登場する。
特別講座では、メンタルヘルスケア対策や予防の観点から心身のケアの場として今年4 月にオープンした保健農園ホテルフフ山梨の事例や、癒しの旅の商品化、スパ&ウエルネスツーリズムなどをテーマにした3 講座を企画した。
現在、ビジネスセミナーの聴講申し込みや来場者事前登録を受け付けている。詳細は公式ウェブサイトhttp://www.dietandbeauty.jp/ja/で。