3日間で25,446 人が来場イベント＆商談で活気に満ちた3日間
国の成長戦略にも掲げられた“健康長寿産業”の一端を担う健康・美容業界。この業界を横断的に捉えた両展示会は、周辺の異業種との年に1 度の出会いの場ともなっている。今年も多くの業界関係者が東京ビッグサイトに集結した。
3 日間来場者、昨年上回る
第12 回目となるダイエット＆ビューティーフェア、第4 回目となるスパ＆ウエルネスジャパン（今年スパ・ジャパンより改称）が9 月9 日～ 11 日までの3 日間、東京ビッグサイト西1・2 ホールとアトリウムを展示会場に開かれた。今年は、出展社数330 社、589 小間の規模で開催され、展示規模は昨年に比べ8％拡大。3 日間合計で25,446 人の健康・美容産業関係者が来場した。
両展示会の展示ゾーンは、コスメ・美容機器（プロユース）・（ホームユース）、インナービューティ、原料・OEM・PB、ダイエット食品・サプリメント、販促・ビジネスサポート、スポーツビューティ、ナチュラル＆スパプロダクツ、イミューン（免疫）ビューティ、ホットプロダクツなどのゾーンに分かれ、各企業が関連商材、サービスを出展した。
アンチエイジング化粧品に焦点
今後の市場拡大が期待されるフォーカスカテゴリーには、今年度は「エイジングケア化粧品」が設定された。エイジングケア化粧品はスキンケア市場の約4 割を占めるとされ、高齢化社会の中で今後も堅調な成長が期待されている。記念イベントとして、POLA の高級エイジングケアシリーズB.A のブランドマネージャー 砂金美和（いさごみわ）氏、アルビオン商品開発部長の大塚裕子氏をゲストに迎え、「世界に誇る日本のアンチエイジングコスメ～幹細胞、抗糖化、遺伝子コスメ最前線」と題したトークイベントを行った。
フィットネス、スパ関連イベント多数開催
今年は、フィットネス関連の出展が増えイベントも強化した。スポーツビューティゾーンが新設されたほか、JAFA（公益社団法人日本フィットネス協会） が主催する「JAFA Fitness College2013」が3 日間2 会場で同時開催された。エアロビクス、ピラティス、ヨーガなど各ジャンルの体験セミナーやワークショップが開かれ、各種資格の単位が取れるとあって、インストラクターなどが来場した。最終日には、財団法人日本健康スポーツ連盟との共催で「第1 回ナチュラルビューティコレクション」を行った。
スパ関連では、恒例となった第5 回スパ・シンポジウムを行い、観光庁の担当官によるインバウンドの取り組み、琉球大学教授によるスパのエビデンス取得の取り組みが発表された。パネルディスカッションではスパの収益化や、今年初めて実施されたスパ＆ウエルネスウィークについて議論された。昨年初開催されたスパのプロフェッショナル100 人会議には、今年も全国からスパ関係者が集結した。
2014 年開催決定
来年2014 年度は、2014 年9月8日（月）～10日（水）までの3日間、今年と同様に東京ビッグサイト西1・2 ホールで開催される。開催テーマは「“美と健康”出づる国から、世界へ」。全世界に先駆けて高齢化が進み、長寿国、美容先進国と認知されている日本。この強みを活かし、世界に向けて健康、美容関連商材を発信する場となる。来年度の出展募集はすでに開始している。
