行政・業界動向

もっと「パーソナル」に、もっと「専門的」に

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特集:エステティック

 2013 年のエステティック市場規模は、昨年比101.8%の3,554 億円になり、7 年ぶりに底を打った。エステティックサロンは、対面でパーソナルな対応ができる点が強みで、個々の体質や年齢に合った施術と専門的なアドバイスで健康増進を図り美を提案する。最近は、異業種エステ参入や美容家電市場の台頭などから、「エステティックサロンだからできるサービス」が求められている。


エステ提供形態は多様化
 エステティックは、強引な勧誘や役務の不履行など契約やサービスに関わるトラブルが多く、消費者保護の観点から2009 年に改正商取引法・割賦販売法施行が規制強化され、クレジット等による高額前受け金制度が制限された。エステ産業は後退したが、業界では、「エステティック業統一自主基準」や、「エステティックサロン認証」を制定し健全化が進んでいる。
 
 業界最大手はTBC グループ(売上約360 億円)で全国に約230 店舗、たかの友梨は約120 店舗展開している。続くシェイプアップハウス、ソシエ・ワールドなどは国内の他、台湾や中国など海外出店にも力を入れている。
 一方で、マンションや一軒家の一室など少ない投資で開業する1 ~ 2 ベッドの個店サロンが多く存在している。また、付加価値を提供する隠れ家サロンや、券売機で10 分からの施術メニューを販売する簡易型サロンなどサロンの営業形態は多様化。最近では、美容クリニックや鍼灸・整体、ヘアサロン等の異業種がエステ要素を取り入れたサービスを提供している。
 
 フィットネスクラブや温浴施設でも女性客の獲得やサービス向上目的でエステティックを導入している。化粧品メーカーが販売の手段としてエステを活用して成功を収めているケースもある。こうした二次的なエステティック提供施設も含めると、エステティックサロンの店舗数は全国約2 万8千店と推測される。
幅広い専門知識が必要
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