2015 年のエステティックサロンの最新市場規模が発表された(矢野経済研究所)。同市場規模(売上高ベース)は 3,563 億円で、前年度比 99.8%の見込みで、2 年ぶりの減少となった。
市場ごとにみると、エステティックサロン市場は長引く景気低迷と本格的な経済回復基調の遅れから、一般消費者の可処分所得の伸びに直結していない傾向で、各サロンは、既存店と事業規模の維持・強化し、顧客の回転率とリピート率を高め、収益性を確保する事業方針だという。
成長をし続けてきた脱毛市場については、大手の脱毛特化型サロン運営企業の前受金に伴う運営問題が発生しため、一般消費者の保護を目的とし、成長を続ける脱毛市場拡大の阻害要因とならぬよう、業界及び所轄官庁も含めたルール作りが求められているとした。
また、痩身・ボディ市場において、結果を追求するサービスを提案することで、女性に加え男性顧客の取り込みを図る動きが活発化。痩身効果を提供するスポーツジムの進出で、サロンとの顧客獲得競争が激化するとみられ、2015 年度以降のエステティックサロン市場はダイエット効果を訴求した施術や新業態が痩身・ボディ市場での主流になると予測した。