神奈川県横浜市青葉区「メディカルケアコート」
横浜市の閑静な住宅地の中で展開する高齢者介護のグループホーム施設が、「医療」「スパ」の機能を備えた施設「メディカルケアコート」を今月開所した。運営母体の㈱横浜福祉研究所(横浜市青葉区)は、「ディズニーランドが子供の視点から作られた夢の王国なら、認知症の人の視点から施設を作れないか」と考え、「老いを遊ぶ」をテーマに、グループホームで様々な取り組みをはじめた。ケアガーデン、レストランに加え、今回クリニック、スパを併設した。今後はショッピングアベニューを構想に入れ、地域住民と介護施設が融合する街づくりを目指す。
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㈱横浜福祉研究所は、認知症高齢者の研究やグループホーム運営のために2002年に設立された。現在、研究所の周辺に4棟の認知症高齢者のグループホーム(夢美、夢観、夢優、夢感)を運営し、合計入居者は8ユニットで72名。コンディショナル料理と呼ぶ認知症の予防改善に取り組むレストラン「レールピュール」を04年にオープン。レストランの向かいに位置する新設の「メディカルケアコート」は、外観がプロバンス風のデザインで中央に塔が聳え立つ。
エントランスホールの右側が「メディカルコート」と呼ばれるクリニック。左部分には「ドクタースパ」や「アロマ・バーブテラピールーム」、「鍼灸・接骨院」「スタディコート(研修室)」がある。スパエリアでは、高齢者に多い冷えによる免疫低下を防ぐため温熱療法やデトックス療法を行なう。代表取締役社長の宮田真由美氏は「自分が入りたい、楽しいと思う施設を作りたかった。大事なのは、老いても病んでも忘れても、今を楽しんで生活すること。そのために医療やスパとの融合は不可欠だった」という。今後、アベニューやショッピングモールの展開も計画している。(…続きは本紙で!)