期待の「潜在需要」を、顕在化するために
今夏、「レジャー白書2016」(※1)が発表された。「エステティック(ホームエステ含む)」は、女性の「潜在需要」(※2)で、変わらず上位にランクインしている。全年代において潜在ニーズは高いが、実際の参加率は低い。つまり「やりたいと思っている人は多いのに実際にはやらない(やれない)」サービスなのだ。この数年、エステティックの市場規模が縮小し、大手や中堅サロンの新規出店の鈍化と不採算店整理による店舗数減少が伝えられる。一方で、高まる美容ニーズに、異業種からの新規サロンや類似の新業態も増加。競争は益々激化していく。開業障壁の低さから個店開業も増加傾向。他がうらやむ大きなニーズと、現実との隔たりの原因は何か。2013年の同白書では「やめる理由」が調査され、「費用負担」理由の上位にエステティックが挙がっていた。今こそ、こうした「なぜ離脱したのか?」「なぜ、エステティックを選ばないのか?」「エステティックを支持する理由は?」といった消費者の生の声に耳を傾ける時なのかもしれない。
※1. レジャー白書は国民のレジャー活動を需給両面から総合的に分析する。発行/公益財団法人日本生産性本部 ※2. 将来の「希望率」と現在の「参加率」の差から「潜在需要」を算出
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