マリー秋沢の美・健・食通信
皆さん、こんにちは。マリー秋沢です。これから、気になる美・健康・そして食に関してのトピックスを取上げ、マリー秋沢、独自の視点を盛り込みつつレポートしていこうと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
さて、第一回目は、「インナービューティー」つまり-内面美-や、環境問題を考えるにおいて、私たちが特にこれから意識し続けていかなければならない「オーガニック野菜」についてのお話です。
最近、オーガニック野菜を扱うスーパーも少しずつお目見えしてまいりましたが、実は、これらの野菜を購入するにあたって、消費者が必ず知っておかなければならない標記がいくつかあります。
それは「無農薬」や「有機栽培」です。
本物のオーガニック野菜の生産量を将来的に増やしてコストダウンにつなげていくため、私たちが健康の恩恵をしっかりと受けるためにも、これらの言葉の意味をきちんと把握していることが重要です。
まず、「無農薬」。これは文字通り、その時点で農薬を使用していない野菜のことをいいます。しかし、いくらその時点で無農薬栽培を実践していても、土壌が以前使用していた状態で農薬や化学肥料で汚染されているケースがあります。「無農薬」だからといって、すべてが完璧だ、と錯覚を起こしていけません。
「有機野菜」についてもこんなケースもあります。無農薬で野菜を栽培していると言い張る農家でも、実は肥料は天然の有機物ではなく、化学肥料を使用している場合があるのです。これは、「有機野菜」ではありません。
このような混乱を防ぐためにも、農林水産省は、1992年に本当の意味での「有機栽培」と呼べる野菜を差別化するためのガイドライン、すなわち‘JAS規格’を打ち出しています。「有機」の言葉を使用できる農産物は、条件として‘JAS規格’をクリアしなければならないと定められています。
JAS認定「有機栽培」とは、化学的に合成された肥料や農薬を使用せず、2年か3年以上(条件により年数が異なります)、天然肥料を使用しての土壌作りを完了した土地での栽培を指します。
また、JAS認定「有機栽培」に当てはまらない場合も、「特別栽培農産物」という表示で、安全性をアピールすることができるようになりました。 これは、将来的に有機農産物と呼ばれたいのですが、まだ土壌の年数がクリアされていない、無農薬で栽培されている野菜。あるいは、虫の大量発生でやむを得ず年に一度や二度農薬を使用してしまった野菜。もしくは農薬の量を通常の使用基準に従って育てられた野菜(慣行野菜という)よりも5割削減した農産物に関してのみ、「特別栽培農産物」と表示できます。
現在、世の中の需要に合わせ、徐々にこれらの「特別栽培農産物」を扱う農家が「有機栽培」のJAS認定を取ろうとしています