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【今月のトップ記事】奄美のタラソ施設、医療費削減4割減の実証


タラソテラピーセンター「タラソ奄美の竜宮」(鹿児島県奄美市)

 奄美大島は、亜熱帯気候でマングローブや珊瑚礁などの大自然をそのまま残す奄美諸島最北の島。主な産業として大島紬や黒糖焼酎が知られている。奄美市は奄美群島の政治、経済、文化の中心地。人口は7万人。
  タラソテラピーセンター「タラソ奄美の竜宮」は、空港から車で一時間ほど西に向かった海岸に面する奄美市にある。オープンから一年が経過した同施設は、地元の会員750人をベースに、初年度の延べ利用客10万人を突破した。
 また、タラソテラピー(海洋療法)が医療費削減に効果があることを実証し、注目を集めている。
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 施設は2006年12月のオープン。運営は奄美市の指定管理者として㈱ウェルネスデベロップメントが管理運営を請け負った。開業から1年が経過し、市民の健康増進利用と島外からの観光利用で順調に集客している。
 延べ床面積2,200平米の施設内は、プール(「きゅら海プール」)トレーニングルーム、エアロゾル、ハマム、トリートメントルーム、レストランで構成される。宿泊機能を持たないが、市内のホテルと連携を取る。
 07年に行なった㈱ウェルネスデベロップメントと奄美市による共同調査では、施設を月8回以上もしくは3ヶ月で24回以上の利用者の中から、承諾のとれた78名の国民健康保険者を対象に、施設利用前後の医療費の増減について調査を行なった。その結果、タラソ利用後の請求点数が利用前に比べ38.7%減少しており、タラソテラピーが医療費削減に役立つことを実証した。

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