★米国エステシャン日記2008第3回★
エステティシャン五十嵐ゆう子
2月5日から8日までの3日間、ラスベガスにあるサンズコンベンションセンターにて、2008年デイスパアンドウェルネスエキスポ(www.dayspaexpo.com)があると聞き、業者さんから招待券を頂いた私は早速レポートもかねて行って参りました。
この見本市は今年で3回目の開催で、デイスパ会場での出展数は200足らずとこじんまりした規模でしたが、オーガニック、抗酸化やデトックスを謳ったスキンケアやミネラルベースのファンデーションやシャドウなどのメークアップコスメ、スパに訪れるお客様へお出しするドリンクや、ホームケアとして販売することのできるヘルシードリンクやお茶、そして内部から働きかける美肌つくりの為のサプリメント等も豊富で、今回の見本市の名称に相応しく的を絞った出展内容でした。
目新しい所では、アロマセラピューテックで抗酸化にこだわったホリスティックでヒーリング効果のあるトータルスキンケアの男性専門ラインプロダクトY-SPA(www.yspa.com)などです。
ヨガで瞑想する男性の写真と樹木をブースのイメージ看板としてディスプレイし、トータルビューティはもはや男女共通のゴールであるのだなと改めて考えさせられました。それから来場者の関心を最も集めていたブースはドクターらの協力によって開発され、医学的な実証のもと高い効果が期待できるアンチエイジング・スキンケアラインでした。
特に私の目を引いたのはGeneSilencing (ジーンサイレンシング)すなわち“遺伝子の不活性化”の研究を続け、日本の遺伝子学界からも招待された癌の専門医でもある STANISLAW R.BURZYNSKI M.D.,Ph(ブルジンスキー医師)協力のもと開発されたアンチエイジングクリームです。
人や植物の生命の要となる遺伝子、その遺伝子の活性が生物を成長させ、時には病を生じたり、老化させていずれは死に至らすのですが、癌の発症や進行について長年に研究してきた医師は、その遺伝子の活動を抑制することで病気や老いの進行を遅らせる事が可能である物質を、本来生命体がもつアミノ酸やたんぱく質やその他の要素を結合させる事により作り上げ、なんと美容クリームにしたというのです。ブースには医師の研究論文のコピーから、私のような一般人がみてもわかるような遺伝子とその物質がどのように作用し、活動を抑制するのかなどの絵入りの説明書などがあり、サンプルのクリームまで頂きました。
すっかりその資料説明に感心した私は、サンプルを使用する前から既に効果があるような気がしてしまいました。そして他のブースではスウェーデンの化学者のもと、人や動物の血液に含まれ酸素を体内に運び入れる物質の一種であるプラズマに似たものを人工的に開発し、傷やシミなどに著しい効果を示すOXYGEN PLASMAという美容液を紹介しており早速トライアルサイズを購入しました。
さて、私はいつもそうなのですが、このような見本市や展示会に行きますと帰りは決って抱えきれないほどのパンフレットや試供品でよろけそうになりながら会場を後にすることになります。もちろん袋の中身はスパプロダクトからサプリメントそして男性用スキンケアラインに至るまで豊富です。
もちろん男性用もとりあえず試してみます。そして家に戻ってからはそれらを順番にならべて内容を再びチェックし、新しいサンプルをトライするのが大好きです。このデイスパアンドウェルネスエキスポですが、今後更なる美容とウエルネスの融合化が進んでいくのと平行して出展数もどんどん増えていくのではないかと予想いたします。