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ウエルネス ホリデー ディステネーション実現へ〈インタビュー〉

アマン北アジア担当 スパディレクター 清野 志氏

今年9月の「スパ・クリスタルアワード2017」グランプリは「アマン東京」が受賞した。一方で、プロフェッショナル・イノベーション部門賞を「アマネム」の「パーソナル ウェルネス イマ-ジョン プログラム」が受賞を果たした。「ウエルネス」をテーマに掲げる両ホテルとリゾートのスパ立ち上げから携わる清野志さんにアマン・スパの新たな取り組みについて聞いた。

ホテルスパを利用する理由をどう作ろうと?

「フィットネスセンターに通っています」、「ジムに通っています」、「食事をコントロールしています」と言うと健康を気遣っていると感心されます。ところが「スパに通ってトリートメントを受けています」と言うと、ただ「いいなぁ」と羨ましがられます。「いいなぁ」などでなく、「しっかりメンテナンスしているね」と言ってもらえる日本にならなければいけないと思うのです。本当のウエルネスを提供しているホテルスパやウエルネスセンターが、いつものマッサージやボディメンテナンス、マインドフルネスを超えたトリートメントを提供するのであれば、そこに行く理由ができるはず。1 年に1 回、半年に1 回、3 カ月に1 回、いつものマッサージではない心身のメンテナンスをすること。アマンは「その先駆けになろう」と思っています。

新トリートメント導入について?

アマン・スパではこの度、全世界共通のプロダクトによるメニュー「アマン・シグネチャー トリートメント」を開発いたしました。こだわりぬいたプロダクトの成分構成は全てアマン・スパが行っており、〝ケミカルフリー〟だけではなく〝ネガティブ エネルギーフリー〟です。よく心身共に健康にとか、精神を健康にすると言いますが、アマンでは、それに加えてエネルギーをきちんと整えることを、今回のトリートメントプロダクトの核にしました。 実は現時点で、プロフェッショナル(スパ用)のプロダクトだけができていて、リテール向けがまだの状態です。日本のお客様にいち早くトリートメントをと、アマン東京とアマネムでは半年程世界に先がけてご提供することになりました。

新しいプロダクトには、「Grounding(グラウンディング)」、「Purifying(ピュリファイング)」、「Nourishing(ナリッシング)」という3 つのラインがあります。「グラウンディング」は忙しい方、体と心とエネルギーとのバランスが乱れているような、心ここにあらずの人に。アンバーやサンダルウッドは心を静め、安心させる効果があり、瞑想に使われます。甘くて重い香りです。次に「ピュリファイング」。体の滞りや不要な感情を取り去るホタル石や、南米の聖なる木と言われるパロサントを使いました。スッキリした香りです。最後の「ナリッシング」には、ジャスミン、テュベローズ、翡翠など、人を幸せで明るい気分にするものが多く入っています。フランキンセンスは心を優しく落ち着かせます。

トリートメントはアマンにある世界各地の伝統療法や癒しのエネルギーを取り入れています。トリートメントは最初、清めの儀式があり、クレンジング、ピュリフィケーションを行います。「グラウンディング」は、チベット医学に基づいた技術で、経絡を刺激してエネルギーを整えていきます。「ピュリファイング」は、西洋のリンパドレナージュを応用し、リンパを流し、神経系を刺激していきます。「ナリッシング」は、アーユルベーダのいわばエネルギーワークです。チャクラに働きかけてエネルギーを整えて行きます。それぞれに、ボディトリートメント、マッサージトリートメント、フェイシャルがあり、全てが入るジャーニーだと3 時間です。

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