美容ジャーナリスト 奈部川 貴子氏
日々、美への新しいサービスや商品が登場する中、もは
や「美」を実現する手段は化粧品に限った事ではない。
美容ジャーナリストの奈部川さんに美容トレンドを聞いた。
「便利で、手軽で、効果があれば何でも良い、と考える消
費者も増えている中、化粧品メーカーも生涯顧客を作りづ
らい時代になってきた」と語る。
今年の美容トレンドについて?
化粧品だけではなく全体のトレンドとして「ボーダーレス」は、非常に顕著に思
えます。昨年あたりから、化粧品ではスキンケアとメイクを融合させたハイブリット
アイテムがすごく出てきています。わかりやすい例では、韓国コスメの「トーンアッ
プクリーム」。韓国の化粧品市場は世界のトレンドを牽引するほどで、特に10 代
の若い人の間でこの商品が人気です。実はこれは日本にもあるようなもので、美
白のスキンケアと下地と日焼け止め、BBクリームなどが合体したものです。朝の
ルーティンは最低限これ一個だけで外出が出来てしまう。それが韓国で10 代の
子から火がついて、朝はこれだけの人もいれば、そのあとファンデーションを塗る
人もいて、とにかく流行っています。けれど、これがスキンケアかメイクかと聞かれ
るとハッキリしない。つまり新しいルーティンのジャンルなのです。実は、この傾向
が日本でも昨年あたりから始まっていて、例えば「スキンケアハイライター」。塗っ
た時から肌をキレイに見せるスキンケア商品です。これもアイテムやカテゴリが仕
分けしづらい。特に外資ブランドのランコムとかジバンシィなどで見受けられます。
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