経済産業省は2月20日、健康経営を実践する企業を顕彰する「健康経営優良法人認定制度」にもとづき、健康経営優良法人2018を発表。大規模法人部門で541法人、中小規模法人部門で776法人が認定された。
同制度は政府が昨年策定した「未来投資戦略2017」に基づく施策として実施。経営的な視点から従業員の健康管理に取り組む法人や地域の健康課題に即して行動する企業等を優良法人に認定。社会的に評価することで、健康経営の普及を目的としている。
認定法人には、花王、コーセー、資生堂、ポーラオルビスホールディングスなどの化粧品メーカーはじめ、美容商材を取り扱う企業が多数名を連ねた。2008年に「花王健康宣言」を発表した花王では、ヘルスリテラシーの高い社員の育成に取り組む。2017年度の中期経営計画には“社員と家族の健康維持(GENKIプロジェクト)”の推進を明記。生活習慣病改善指導や、メンタルヘルス対策として外部クリニックによるフォローを実施するなど、自治体とも連携して社内だけでなく社外にもサービスを提供。これまでに延べ1万3千人が参画しているという。
今回の選定にあたって実施した平成29年度健康経営度調査では1,239社が回答。平成26年に行われた第一回調査から回答企業は約2.5倍に増加した。