公益社団法人スポーツ健康産業団体連合会は、15日都内にて第20回シンポジウムを開催した。基調講演では株式会社スポーツマーケティングラボラトリーの石井宏司氏が講演し、「スポーツビジネスの可能性を広げられる人材を育てていくことが今後の日本の課題。メンタルヘルスの問題が多い昨今の職場環境にスポーツの概念を取り入れ働きやすい環境作りをすることが求められてくる」と語った。今後のスポーツビジネスについても、アジア圏を中心に日本の輸出産業として海外へスポーツ技術の教育産業の提供の需要が期待されるという。
シンポジウムの後半では、パネリストに上野直彦氏(早稲田大学スポーツビジネス研究所招聘研究員)、橋口寛(株式会社ユーフォリア代表取締役)、由良英雄氏(文部科学省スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当))、モデレーターに高﨑尚樹氏(株式会社ルネサンス専務取締役)を招き、「スポーツビジネスの未来について」をテーマにパネルディスカッションを行った。参加者からは、今後どのように社員のメンタルヘルスに配慮すべきか、また外部のコンサルティング会社の手助けをいかに上手く活用すべきか等多数の質問が出て、感心の高さがうかがえた。
同団体では、スポーツや障害者スポーツを通じて健康づくり、地域振興に貢献している団体、企業を表彰する「第6回スポーツ振興賞」の応募を5月15日まで募集している。