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【今月のトップ記事】総合医療導入の”ハーバルセラピーサロン“


ハーバルセラピー店「ボタニカルズメディカ」(東京・南青山)

 ㈱コネクト(東京都千代田区)は、ハーブ専門店「ボタニカルズ」を全国で34店舗展開する。4年前、東京の表参道の裏通りにハーブとクリニックを融合したハーバルセラピー店「ボタニカルズメディカ」を出店した。同社は、販売店の「ボタニカルズ」の店舗拡大を「面」の展開とし、「ボタニカルズメディカ」をその「核」と位置付けた。一昨年の表参道ヒルズの開業による周辺環境の変化を理由に、この4月南青山に移転したが、そのコンセプトは変わることなく、ここで、慢性的な症状に悩む人たちに統合医療を提供している。
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 同社の事業テーマは「ハーブを使っての癒し」。販売店の「ボタニカルズ」に来店する客は、最初からハーブ好きだったという訳ではなく、たどり着いた先がハーブだったという人が大半で、いわゆるハーブショップとは趣が違う。予防医学としての利用や病院に通うほどではないが何らかの不調を抱えた35歳前後から上の世代が多い。最近は更年期や不眠の悩みに加え、美肌、美白、ダイエットといった美容目的のお客も増えてきたという。
 「ボタニカルズメディカ」は、販売店では対応できない、対応してはいけないお客を受け持つこと。苦しみを回避したい人たちの隠れ家のような役割を担って、販売店でもスパでもクリニックでもない新しい業態だ。スタッフは4名で、セラピスト3名、1名は看護師。心療内科のドクターや、漢方、ハーブに精通した薬剤師によるカウンセリング(予約制)や、心療セラピスト、看護師による専門家からの健康相談も無料で受けられる。店舗内が、こじんまりとした感がするのは、「密度の濃い時間を提供するため」と説明する。「採用時に、ハーブ好きやハーブで癒されたいという人ではなく、ボタニカルズがどのようなポジションにあるか理解していることが最大のポイント」になるという。
 施術ルームでのトリートメントの基本は、その人に合ったパーソナルな施術を行なうこと。そのお客だけにブレンドされたオリジナルのオイルで施術を行うことが特徴だ。発汗を促すハーブの煮だし液をシーツに浸し、全身を包む「ハーブラップ」で代謝を高め、パーソナルなボディやフェイシャルメニューを提供する。
 収益面では独自運営は困難なので各店舗が支えている。同社の村松真智子社長は、「次の10年で販売店を50店舗に、ボタニカルメディカを3店舗にしたい」という目標を掲げている。

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