観光庁は先月18日、2018年1~3月期訪日外国人旅行消費額を発表。前年比17.2%増の1兆1,343億円で、同期では初めて1兆円を突破した。昨年の年間消費額は4兆4,162億円(前年比17.8%増)でこちらも過去最高を更新し、順調に伸長している。
同じく同庁発表の訪日外国人消費動向調査の年次報告書(2017年度)では、土産物としての「化粧品・香水」の費目別購入率が昨年に比べて約3ポイント上昇しており、インバウンド需要は引き続き好調。さらに「最も満足した購入商品」としての割合も主要各国(韓国、台湾、香港、中国、米国)で増加。特に中国では昨年から5%近く上昇し、費目別でトップをキープしている。理由では「品質が良いから」が最も多く、続いて「価格が手頃・自国より安いから」との回答が挙げられる。
またJINTO(日本政府観光局)が発表した3月の訪日外国人旅行者数は、前年同月に比べ18.2%増の260万8千人(推計)で、同月で過去最高を記録。宿泊数では昨年に続き地方の伸率が都市圏を上回り、地方の魅力を求めて訪れる外国人旅行者数が増加している。(下図グラフ参照)