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エステティック市場における2018年問題、人手不足を懸念

今年1月に発表されたエステティック市場動向(矢野経済研究所調べ)では、2017年度の市場規模は昨年比100.2%で3,759億円。この数年、同業界の数字は横ばいが続いている。大手が店舗の統合により運営の効率化に舵を切ろうとする一方、異業種からのサロンの新規開業やフランチャイズ企業の参入が増加している。別業態店舗が新たなサービスとしてエステティックを導入するケースも出てきている。

 

人口減少が加速化、人手不足が深刻に

薬機法や景品表示法の厳しいルール化により、エステティックサロンにおける社員教育もさらに重要となる。経済産業省の発表する産業動態統計によると美容業に従事する人口は昨年の-2.4 パーセントでここ数年減少傾向が続いている。本紙が実施したサロンアンケートにおいても人手不足との回答は多く、サロン運営において人材の確保と教育は深刻な課題となっていて(右頁アンケート参照)、いよいよ2018 年問題(18 歳以下の人口の減少)で人材の確保が急務となっている。1992 年に205 万人だった18 歳人口は2009 年に121 万人、18 年以降さらに減少が進み、32 年までに100 万人を下回るという。(右図参照)政府は「一億総活躍社会」を目指し、非正規社員と正規社員の格差の是正をはじめとする法改正に着手。労働力不足の解消に向けた様々な取り組みに着手している。ミスパリではBWP で一度業界から退いた人材をはじめとした就業支援サービスを開始した。今後、キャリアを活かした転職をサポートする同様のサービスが、人材確保、社員不足、両方の観点から大きな役割を果たせるのではと期待される。

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