一般紙などでドーピングにあたる可能性があると報じられた酸素カプセルについて、JADA(日本アンチ・ドーピング機構)が24日、見解を発表した。
発表では、「高気圧酸素カプセルは、酸素摂取や酸素運搬、酸素供給を人為的に促進する可能性があることから、WADA (世界アンチ・ドーピング機構)健康・医学・調査委員会において、WADA 禁止表に定める禁止方法に該当するという結論が示されているため、現時点では使用を控えるべき方法」とした。
これを受けてJOCでは北京オリンピック期間中の使用について検討しているという。
ただ、現状では酸素カプセルを使用したこと調べる方法が確立していないとされており、世界的に禁止になるのか、また今後の国内での取り扱いについても明確に示されていない。
この発表を受けて酸素カプセルを販売している企業には導入施設などからの問い合わせが相次いだという。スポーツ分野での市場拡大にブレーキが掛かる懸念もあるが、多くの業者は「最終的な結論が出ていないので、しばらく様子を見る」と話している。