全国から約400 社が出展し、今年も話題の最先端複合マシン、新商品などが一堂に集結した。今年は「ケイ素」、美容ルートで活況の「ヒト幹細胞」、「抗糖化」関連の多くの商材で会場内は賑わった。
推計2000 億市場とも言われ、メガトレンドに成長した「ケイ素」は、健康・美容・ヘルスケア訴求を軸に対象販路は様々に展開している。ケイ素の特長を進化させたサプリメントや、コスメ、ドライヤーなど異なる商材がインナービューティー、アンチエイジングなどあらゆる展示ゾーンで見受けられた。
昨年、展示会のフォーカステーマとしても注目を浴びた「抗糖化」は、糖化ケアサプリメントの他、プロルートでこの数年糖吸収を抑制するお茶、抗糖化コスメなど、アイテムがさらに増加した。
美容トレンド「ヒト幹細胞」は、脂肪由来、骨髄由来、神経由来などが出揃い、取扱い企業も過去最高になった。各企業で成分濃度、配合美容成分なども様々。ヒト幹細胞高浸透コスメ「ディレイア」を出展した㈱グラツィアは「4 年前にヒト幹細胞コスメを初出展した。今年は競合他社が約30 社に急増した」と担当者。
エステティックルートでは「脱毛×スキンケア」、「痩身×美肌ケア」など、1 台で様々なサロンメニューが確立できる最先端テクノロジー複合美容機器の登場が目立ち、価格帯は300 万円前後が主流となった。また、短時間で全身の筋トレ効果を実感できる装着型EMS マシンも新登場し、機器においても「時短」がテーマとなっているようだ。販路もネイルサロン、整体院、介護関連施設などへと拡大しており、「展示会2 日目で約20 台の契約が成立。中規模接骨院からの引き合いも多い」と話す出展社もいた。またあるOEM 化粧品委託メーカーは「昨年の倍の受注があった」という。
来場者は国内大手商社や海外バイヤーが増加。中国、ドバイ、ヨーロッパの他、新興国からの来場者も目立った。 熊本産の有機JAS 甘夏だけを原料に開発した地域資源使用コスメ「AnnikaBlanc」を初出品した㈱HRE は、「本物志向を求める商社やバイヤーが多く、信頼できる商談が行える」とした。大分県阿蘇野の天然炭酸シリカを原料にした地域発美容コスメ「ラ・グレース」を初出品した㈱ガブは、「海外バイヤーからの引き合いが多く嬉しい驚き」と話した。 高齢化、健康長寿社会を背景に、安心、信頼を求め、ヒット素材の関連商材に集約傾向。遠赤外線機器、オールハンド技術のブースも点在し、原点回帰の 兆しも垣間見えた。